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循環器リハビリテーションに強くなりたいならこれを読め! オススメ書籍6選

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現在、急性期病院で勤務し、循環器内科・心臓血管外科を問わず、心臓リハビリテーションに従事している私が、この本を読んでおくと臨床で役に立つ!というものをいくつか紹介していきます。

安い書籍ではないため、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

 

 

はじめに

厚生労働省によると、2019年の日本の死因は第1位「悪性新生物」、第2位「心疾患」、第3位「老衰」、第4位「脳血管疾患」、第5位「肺炎」でした。

 

心血管疾患といえば、生活習慣の結果とされる狭心症心筋梗塞、高齢者の心臓弁膜症、それらを起因として起きる心不全、中隔欠損などの先天性心疾患など、さらに大血管における大動脈解離や閉塞性動脈硬化症などが挙げられます。

 

死因で上位を占めるということは、病院で我々医療職が向き合う患者さんも、これらの疾患を抱えている方が多いということです。リハビリテーション職であっても、JARCの心臓リハビリテーション指導士や循環器学会の心不全療養指導士などの資格を持っている・いないに関わらず、様々な心血管疾患患者に関わる機会も増えていることと思われます。

 

私の在籍する病院は三次救急病院に分類されるため、一般的には急性期と呼ばれ、クリニカルシナリオで分類するような病態にある心不全の患者さんや、心臓血管外科術後の患者さんなどのリハビリテーションを行う機会が数多くあります。

新人さんなどこれから学ぶ方、最近心不全多くなってきたから勉強するかというベテランの方、みなさんの参考になればと思います。読破するにあたっての個人的な難易度も添記させて頂きましたので参考にして下さい。

 

 

心血管疾患におけるリハビリテーションにおけるガイドライン

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https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Makita.pdf

○最新版2021年改訂

○難易度★☆☆☆☆~★★★☆☆

日本心臓リハビリテーション学会(JARC)が発行しているバイブルのようなものです。

これは最低でも読んでおく必要があります。否、読み込んでおく必要があります。

2021年に改訂されました。

カラーでWeb上で無料で手に入るため、何から勉強したら良いか分からないという方はこれをダウンロードするところから始めても良いのではないでしょうか。

エビデンスの集合体であるため、将来的に指導士を取得することを目指すのであれば、これを読んでおくことは必須となります。

一方で、140ページもあり、索引がついているとは言っても、欲しい情報にすぐにアクセスできるかと言えばそうでもないため、若干読みにくいのは否めません。

 

 

病気が見える Vol.2 循環器 (MEDIC MEDIA)

○第5版 2021/3/10発行

○難易度★☆☆☆☆

基礎的な内容が網羅されています。まず基礎な知識を身に着ける、あるいは復習する際にはこの本が良いかと思います。

ただし300ページもある超大物のため、私は最初から順番に読むという読み方はあまりオススメしません。体力がいります。

それよりも、何か分からないことがあった時に調べものをするためのWikipediaのような使い方が良いかと思います。

1つ分からないことがあって調べると、今度はこれはどういうことなんだろうという新しい疑問が出てきます。次はその新しい疑問を調べる、というようにしていくと、理解が深まっていくと思います。

ページ数は多いですが、絵や図がとても多いので理解はしやすいかと思います。

また、他の医療職と勉強会を一緒に行う際に共通テキストとして活用できるという点も利点としてあります。

 

 

循環器リハビリテーションの理論と技術 (MEDICAL VIEW社)

○増田卓、松永篤彦ら

○改訂第2版 2020/3/29発行

○難易度★★☆☆☆

基礎から応用まで解剖や生理などが図解などを使ってとても分かりやすくまとめられています。

フィジカルアセスメントや他の書籍にはない豆知識みたいなものも書かれており勉強になります。

改訂第2版が出ており読者から支持されていることも伺えます。

メジカルビュー社の書籍は、これに限らずとても分かりやすく書かれているため、一度手に取ってみても良いのではないでしょうか。

 

 

わかる!できる!心臓リハビリテーションQ&A (医歯薬出版株式会社)

○監修:伊藤春樹・百村伸一、編集:高橋哲也

○2018/7/10発行

○難易度★★☆☆☆

解剖や生理などの基礎的な情報をある程度修了してから読むと、知識がぐっと身に付きます。

逆にいえば、分かりやすいが故に基礎知識がなくていきなりこれを読んでしまうと、本質を理解しないままハウツーを知っているだけの上辺だけのセラピストになってしまう可能性もあるためご注意下さい。

Q&A形式のため読みやすいことはもちろんのこと、教科書上の知識と、臨床での疑問の橋渡しをしてくれるような書籍でオススメです。

編集に心リハ界の権威ともいえる高橋哲也先生が参加されているため、より臨床的であり根拠のある情報を手に入れることができます。

 

 

運動療法エビデンスレビュー (文光堂)

○編集:松永篤彦、神谷健太

○2018/7/18発行

○難易度★★★☆☆

評価、検査、運動療法の章に分かれて数々のエビデンスが網羅されています。

エビデンスレベル・感度・特異度などなど、この本ほど細かくまとまっているものは少ないかと思います。

フィジカルアセスメントなんかはかなり勉強になりますが、文字が小さく、図解が少なめなこと、索引が無いことなど、読みづらい部分もいくつかあるため、ガイドラインの相補的な位置付けで読むことをオススメします。

 

 

CPX・運動療法ハンドブック 心臓リハビリテーションのリアルワールド (中外医学社)

○安達仁

○改訂第4版 2019/7/20

○難易度★★★★☆

群馬のCPX(心肺運動負荷試験)で有名な安達先生の書籍です。

CPXまで勉強しなくても良いという方もいるかと思いますが、私の感覚としては、CPXを通して運動生理を理解することで、心血管リハビリテーションの本質を理解することができると言ってもいいのではないかと考えています。

CPXの書籍は難解なものが多いですが、ダントツでこれが一番分かりやすいです。

ATだけじゃなくて、RR thresholdやRCPは知っていますか?

運動時の自律神経の応答や心拍応答はどういう流れで変化していくか知っていますか?

一般的に言われる心拍数110以下での運動にどんな根拠があるか知っていますか?

等々その答えが全てこの本には載っています。

運動療法の内容や運動負荷量の決定方法に関しても言及されているため、臨床に厚みを増すことができます。

他の書籍よりも幾分レベルは高いかもしれませんが、ここまで理解できると臨床がさらに楽しくなると思います。

 

 

5年も経過すれば、情報が陳腐化してしまい全く役に立たなくなってしまう現代、新しい情報をアップデートし続ける努力を怠らないようにしましょう。