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第5回心電図検定3級「合格!」 できるだけお金をかけない勉強方法

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私は、地方の急性期病院で勤務しているリハビリテーション職従事者です。

循環器内科・心臓血管外科での病棟でリハビリを行う機会が増えたため、2019年に開催された第5回心電図検定の3級を受験しました。

結果はなんとか合格。

私がどのようにして勉強し、合格するのに至ったのかを紹介させて頂きます。

私は全くの初心者の状態で受験した訳ではないため、完全な初心者向けではなく、少なからず心電図に触れる機会がある方向けの内容となってしまうかもしれません。

しかしながら、これから心電図に詳しくなりたいと思っている方や、受験を考えている方、業者の方なども是非ご参考にして下さい!

 

 

 

 

そもそも心電図検定とは??

日本不整脈心電学会(受験するまで知りませんでした)が主催する民間資格の1つで、

心電図判読を主として、知識の普及から心電図学の発展、ひいては医療の質の向上を目指すための資格です。心電図を見れる人を増やしましょう!ってことですね。

new.jhrs.or.jp

 

◆受験資格

10例の症例報告などの面倒な受験資格などもなく、

受験料だけ支払えばだれでも受験できます!

 

◆何級があるの?

初心者向けの「4級」から、プロ中のプロである「マイスター級」までが存在します。

 

4級

心電図の基礎的な力を試す級。

心電図に興味がある医学生や、機器を取り扱う業者、一般の方など向け。

 

3級

心電図の基礎~中等度の判読力を試す級。

一般臨床医、循環器勤務の医療者向け。

 

2級

心電図の中等度~高度な判読力を試す級。

一般循環器医、循環器勤務のベテラン向け。

 

1級

心電図の高度な判読力を試す級。

循環器専門医、心電図に深く精通したメディカルプロフェッショナル向け。

 

マイスター

心電図の極めて高度で専門的な判読力を試す級。

※この級のみ、「1級で高得点を取得している」という受験資格があります。

 

私は、初めての受験であったため、4級だと簡単すぎるかもしれないし、とりあえず3級を受けてみるか、ということで3級にしました。

 

◆どんな問題が出る??

4級~1級はマークシート方式です。

マイスターのみ、記述問題も含めた出題となっています。

心電図の画像が表示されてあり、それがどんな病態にあるかを読み解きます。

例えば、

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Q.85歳女性。自覚症状無し。弁膜症あり。心電図所見で誤っているものはどれか。

 ①同徐脈 ②心房期外収縮 ③洞調律 ④QT延長 ⑤2:1房室ブロック

(公式問題集より引用および改変) 

 

イメージですがこんな感じです。

制限時間については、4級は「70分で50問」3級から1級は「90分で50問」です。

 

◆受験してみたい! 次はいつある??

2021年度の開催である、「第7回心電図検定」は、

2022年1月9日(日)、4級・2級

2022年1月10(月・祝)、3級・1級

です。

会場は、東京・京都・広島・福岡となっています。

公式ホームページでは、まだ受験申込期間が開始されていません。予定では2021年10月ごろとのことです。

コロナウイルスの感染拡大状況により変更があるかもしれません。

 

また受験人数は定員があります。最近かなり人気の資格となっているため、1週間と経たない内に申し込みが締め切りとなってしまいます。

受験を考えている方は、お早めに申し込みをした方が良いですよ!

 

 

じゃあ、実際にどんな勉強をした??

はじめに言っておきますが、ちょっと難しいです。私も最初は舐めていました。

ですが、少しずつしっかり対策と勉強をしておけば、必ず合格できます。

私も病院での仕事をしながら、少しずつ勉強をし、無事合格することができました。

では、どんな風に勉強をしたのかを説明します。

 

◆買ったもの

なにを買ったらいいか分からなかったので、まずは公式問題集を買いました。

 

これです。

 

この他に、もともと持っていた「病気がみえる」や「心臓リハビリテーション」などの循環器の参考書でも心電図の項目があるので、そちらも使用しました。

 

 

 

あとは試験当日にも会場に持ち込める「ディバイダ―」というコンパスみたいなものもあると便利です。

 

 

◆勉強をはじめたものの…

2019年度は試験の予定は8月だったので、

問題集が届いたのは5月の終わり~6月くらいでした。

問題集が家に届いてから開いて、さあやるぞ!と意気揚々と始めて見ましたが……

「わからない問題が多すぎる」。

そして解説を読んでみましたが、

「なんともわかりづらすぎる」。

 

よく見てみると、この本は3級~1級までの全ての級に対応できる本となっており、

一応、各問題に「★★★」、「★★」、「★」の表記で級に対応して作られてはいますが、各級ごとに用意された本ではないのです。

そのため1級の方も読むために作られているせいか、解説がだいぶ難しいです。

 

かといって公式問題集はこれしかないので、「★★★」の3級へ向けた問題を中心にまずは解いてみました。

中にはしっかり解けるものもありますが、選択肢に聞いたことも無いような病名が書いてあったりと、やはり難しい……

 

そこで作戦変更しました。

 

◆できるだけお金をかけずに、基礎の復習と心電図検定向けの勉強

もともとリハビリの国家試験などで、心電図の基礎についてはある程度勉強してあったため、

新しく本を購入はせず、今まで持っていた参考書で基礎を復習したり、

なるべくお金をかけたくなかったので、Webサイトを利用しました。

 

Webだと正しい情報が手に入らないんじゃないの?と思う方もいるかと思いますが、

例えば一つのサイトに書いてある情報を鵜呑みにするのではなく、いくつかのサイトに同じことが書いてあれば、それは信頼性が高い情報だ、というように

情報を取捨選択する必要はありますが、ネットでの知識もそこまで大きく間違ったものは無いです。

 

私が利用したのは

  • YouTubeの『心電図検定対策講座』のチャンネル

www.youtube.com

  • トーアエイヨーのこれだけは知っておきたい やさしい心電図の見方

med.toaeiyo.co.jp

  • ハート先生の心電図教室

こちらは以前は無料で見れたページもあったのですが、「ハート先生の心臓病看護塾」というサイトに移行され、現在有料コンテンツとなってしまいました。

です。

 

これらのサイトは解説も分かりやすく書かれているので、こちらを参考にして自分の中でもまとめていきました。

期間にして1ヶ月くらいは、これらのWebサイトの内容を頭に叩き込みました。

 

そして7月くらいから再度、公式問題集を解いてみました。

そうすると、

「始めにやった時よりも問題が分かるし、解説も理解できる!」

さすがに1級の問題はまだ難しくて解けませんが、3級と2級の一部の問題は分かるようになってきています。

さらに穴が無いように詰めていくため、問題集の中で分からない箇所があれば、そこを徹底的に調べて、しらみつぶしに勉強していきました。

 

 

そして迎えた試験当日

私の場合、会場はTOC五反田メッセでした。

午前の試験だったため、不慮の事態に備えて駅近のホテルに前泊しました。

前もっての予約であったため、私の場合はすぐにホテルの確保はできましたが、

年々人気となっている資格のため、直前では周辺のホテルは予約が埋まってしまっている可能性がありますのでご注意下さい。

 

◆試験当日の注意点

  • まず2日間の日程のため、ご自分が受験する級の開催日を間違えないようにしましょう。
  • 会場は1000人以上いてかなり混在しています。トイレも行列です。前もって済ませておきましょう。
  • 自販機もありますが、大体売り切れていたので、飲み物もあらかじめ買っておいた方がいいです。
  • このご時世、マスク着用の上、感染対策はしっかり行いましょう。

 

◆持ち物

  • 受験票・本人確認票:受験申し込み後に家に届きます
  • 筆記用具(HBかBの鉛筆またはシャーペン、消しゴム)
  • 時計(携帯やスマホ、ほか電子機器での使用は不可)
  • ディバイダ―および定規(無地のもの)

これら以外のものはカバンにしまうように言われます。

心電図スケールは持ち込めません。

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◆そして着席

試験会場の中は、張り紙やスタッフの案内が充実しているので、迷わず机に向かうことができます。この点は心配いりませんでした。

10分程度の説明の後、90分間の試験が始まりました。

 

結果、「合格」

合格すると、合格証書とともにバッジがもらえます。各級ごとに色が違い、上の急に行くほど高級感が増してきます。

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50点満点の試験であり、点数ごとにA~Eランクに分類され、私はBランク(40~44点)のクラスでした。ちなみに高得点者は心電図検定公式ホームページに実名で記載されるという名誉な特典付きのため、良ければ目指してみてはいかがでしょうか。

またこの資格は更新制度ではないため、一度とってしまえば主催者が資格内容を改訂しない限り、半永久に使えます。

 

こんな感じで、私は合格することができました。

もともとある程度基礎的な心電図の知識はありましたが、それでもしっかりと勉強をしないといけません。ノー勉強で受かるほど甘くはありません。

しかし逆にしっかりと心電図の知識を身に着けることができるので、かなりオススメの資格であると思います。

 

 

どう役に立つ??

では最後に、この心電図検定を受験して、仕事にどんなメリットが生まれたかを説明します。

私の場合、リハビリテーションですので、軸変位がどうとか、ジギタリス中毒がどうといった様に診断的な側面で活用はしないため、

臨床がそこまで大きく変化するかと言えばそうでもないのですが……

例えば心筋梗塞狭心症の患者さんを歩かせる時に、CM5やNASA誘導でのモニター心電図波形で、ST変化があるかどうかを判別することができたり、

心臓血管外科術後の離床を行う際に、ブロック波形が出ているとか、QT延長してきているとか、VPCなのかPACなのかとかを瞬時に見分けられるようになりました。

また、医師や看護師と、特に不整脈に関して会話をする時にも、こちらも理解できるし、相手にも理解しやすいように質問や意見を述べることができるようになり、職種間での相互理解を深めるのにも役立っています。

 

興味があれば、是非受験してみてはいかがでしょうか!!