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「FIM」の世界一わかりやすいフローチャート その③~セルフケア(食事・整容)編~

 

リハビリテーション領域において、ADL(日常生活動作)の評価方法として「FIM」があります。

この記事を読まれている方の多くはこの評価方法自体についてはご存知のことと思います。よく知らないという方は、参考書や他のWEBサイトなどをご参照下さい。

 

しかし、こんな記事を書いていて何ですが、私はFIMを用いてADLを評価することは、ある意味、事務的であると感じています。

というのも、確かに「食事」や「トイレ」「入浴」の動作について確認することは重要なのですが、例えば1人暮らしの方などでは、これらの項目にある動作を評価しただけでは、家に帰れるかどうかを判断することができません。

なぜなら、私たちの日々の暮らしにおいては「買い物」「洗濯」「調理」「通院方法」「服薬管理」などの一般的な日常生活動作よりも細かな項目がしっかり行えていないと、必要十分な身の回りの生活を遂行することができないからです。

これらの項目のことを、『IADL=Instrumental ADL(手段的ADL)』または『APDL=Activities Parallel of Dairy Living(生活関連動作)』と呼びます。

 

IADLの評価方法としては、有名なものに

  • Lawton IADL(手段的日常生活活動)尺度
  • Frenchay Activities Index(FAI)

などがあります。興味があれば調べてみて下さい。

 

FIMにより基本的な日常生活動作が行えているのかを確認し、IADLの評価によってさらに細かく生活を見ていくことで初めて、入院している患者さんがちゃんと退院できるのか、自宅で生活している患者さんが困っていないか、を検討することができるのです。

 

 

話は変わります。

今回はFIMフローチャート第3弾です。

今回は運動項目の中でも、セルフケアの「食事」と「整容」についてまとめていきます。

 

 

【食事】

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4点以下の場合についてちょっと詳しく説明すると、例えば、

スプーンで食物をかき集めるのは介助、スプーンで口まで運ぶのは大部分が患者が行うが、少し一緒に支えて運んであげれば、飲み込みは自身で行える場合、

介助量としては、(食器で集める100%+口に運ぶ25%+飲み込み0%)÷3=41%で「3点」となります。 

また、「飲み込み」に関しては厳密には嚥下機能の領域のため、FIMの食事動作として評価する場合、口まで運ぶまでの動作を重視するようで、「食器で集める」「口に運ぶ」という動作が全介助の場合、自力で飲み込みが行えていたとしても「全介助=1点」とみなす場合もあるようです。

そのため、Ⓐの手順で考えた方が簡単かもしれません。

経管栄養などを介助で行っている場合は、全介助で「1点」、経管栄養を自分で準備して行っている場合は、補助具の使用と安全への配慮から「6点」となります。

 

 

【整容】

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例を示して考えると、

ある入院患者の男性は、元々髪が薄く、髭を生やしているために整髪や髭剃りをする日課(必要)がありません。その方は、現在歯磨きは準備のみしてもらえば自身で行い、手洗いや洗顔は自立で行っています。

となると、この方の「整容」の項目は、まず「整髪」「髭剃り」をする必要が無いため、残りの3項目で考えます。

そしてそれぞれの介助量は「口腔ケア」が準備のみなので、「5点」になります。

仮にもし「口腔ケア」について、前歯以外を磨いてもらっているという介助が発生している場合、

介助量は(口腔ケア70%+手洗い0%+洗顔0%)÷3=23%で「4点」となります。

 

 

<参考資料>「FIM講習会資料」慶応義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

☆講習会情報は以下のリンクから↓↓

FIM 機能的自立度評価法 | 慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室

 

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