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「FIM」の世界一わかりやすいフローチャート その⑩ 認知項目 ~記憶編~

FIMのフローチャート記事はこれで最終回となります。

最期は認知項目の中の「記憶」の項目についてです。

 

記憶とは、ある物事に対して「記銘(入力)・保持・再生」が適切になされている状態のことを指します。

 

記憶と言うと小さい頃の出来事を憶えているかといったイメージがあるかと思いますが、FIMでは日常生活に関わりの強い内容として、「日常で関わりの深い人」「毎日の日課」「他者からの依頼」の3項目をメインに考えていきます。

 

「日常で関わりの深い人」とは、家族や医療スタッフ、同室患者などです。

「毎日の日課」とは、食事や訓練の時間・場所、就寝時間など。

「他者からの依頼」とは、「ご飯を食べずに待っていて下さいと言われた」という様な1段階の命令と、「手を洗ってから食堂へ行って下さいと言われた」という様な2段階以上(多段階)の命令の双方について検討します。

 

 

【記憶】

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  • 関わるスタッフや療法士は覚えているが、スケジュールが分からず、他者からの依頼も全く覚えていない場合は、介助量としては(人0%+日課100%+依頼100%)÷3=66.7%で「2点」
  • 高次脳機能障害によりメモリーノートや日課表、タイマーなどを用いれば問題を生じずに介助なくこなせている場合は、道具の使用のみなので「6点」
  • 関わる人を認識し、日課を分かっており、1段階の依頼(命令)には従うことができるが、多段階の依頼(命令)を覚えていることがで困難な場合は、「他者からの依頼」の部分の介助量が(1段階の命令0%+多段階の命令100%)÷2=50%となるため、記憶項目全体の介助量としては、(人0%+日課0%+依頼50%)÷3=16%となり「4点」になります。
  • リハビリスタッフの顔は分かるが名前が出てこない(待機的介助)、日課を挙げることはできるが順番が正しくない(最小介助)、他人からの依頼は複雑になると介助が必要(多段階の依頼は全介助)となる場合は、それぞれの介助量を平均して(人10%+日課25%+依頼50%)÷3=28%で「3点」となります。

 

 

計10回にわたるフローチャート記事を読んで頂きありがとうございました。

このチャートは以下にリンクを貼ってある慶応大学医学部リハビリテーション医学教室の解説を元に作成しました。

詳細な評価方法は、ぜひ開催されている講習会に参加して確認してみて下さい。

 

 

<参考資料>「FIM講習会資料」慶応義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

講習会情報は以下のリンクから↓↓

FIM 機能的自立度評価法 | 慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室