スケーター御用達のファッションブランド「Brain Dead(ブレインデッド)」。
個性的なグラフィックのTシャツが有名なストリートブランドであり、メッセージ性が強すぎるが故にTPOを選ぶという面白味しかない有数のブランドです。
サングラスやリングなどのアクセサリーはもちろん、小物などの雑貨も面白いものがあるので、どんなアイテムがあるか知りたい方は立ち止まってご覧ください。
むしろ脳が生き返るくらいインパクトのあるブランド「Brain Dead」
LAを拠点にしてクリエイターやデザイナーとして活躍しているKyle Ng(カイル・イン)と、オーストラリアを拠点とするグラフィックデザイナーEd Davis(エド・デイヴィス)が意気投合し、音楽やコミック、ファッション、宗教などの文化を織り込んだデザインを売りとするアート集団として設立されました。
Brain Deadはそのまま直訳すると「脳死」です。
脳死者が見ている世界をイメージしているのか、カイルが好むサイケワールドの影響か詳しくは不明ですが、奇抜で毒々しくもあり、煌びやかでもあるデザインの数々はまさにアートと呼べるものです。
例えば、Tシャツの背面にドデカくビビッドなカラーリングのシンボル、これを着て歩くだけで人間美術館に早変わりします。
「Brain Dead」というと、1992年には、あの『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』の監督として有名なピーター・ジャクソンが監督を務めた、同名のゾンビスプラッター映画があります。
映画史上最も血しぶきが飛んでいる映画と評されるB級映画ですが、そこからもインスピレーションされているのかもしれません。
ともあれ、脳死なんて言ってる場合じゃないくらいインパクトのあるアイテムは、魔力とでも言うべき魅力があります。
他ブランドとのコラボも積極的に実施しており、ConverseやVans、Dickiesなどの有名どころを始め、スケーターブランドやノースフェイス等のアウトドアブランド、a.p.c.などのハイブランドとも共同して商品を展開しています。
Brain Dead(ブレインデッド)のイケてる商品ピックアップ
有名なのはTシャツです。
グラフィックのインパクトの強さはもちろんのこと、ゴムの様な素材感のプリント方法であったり、すでに何十回も着た後であるかのような使用感満載の生地を使用していたりと、Tシャツひとつとってもそれぞれユニークな特徴を持っています。
アパレルブランドなだけあって、ファッションアイテムは充実しており、他にもアイウエアやハット、スニーカーなどが沢山あります。
アパレル小物はコラボ商品であることが多いので、人気ですぐに売り切れてしまいレア度が高めです。
オンラインで購入することは難しく、古着屋さんなどを覗いてみると巡り合えることもあります。
ヨーヨーやステッカー、香水、お香(インセンス)、シャンプーボトルなど、雑貨と呼べる小物も面白いものが沢山あります。
アウトドア用に用意されたアイテムもあり、フリスビーや水着、サーフボード、果てはボルダリングのクライミングホールドまで売っています。
大人気であり、アイテムはすぐに売り切れてしまうので、気に入ったものを見つけた場合には即購入が鉄則です。
公式サイトは全ページ英語なので、英語に自信がない方は、Google翻訳を駆使するか楽天などのECサイトやメルカリで探してみると掘り出し物が見つかるかもしれません。
ファッションが目的から手段へ変わってしまった
コロナショックの煽りを受けて、アパレル業界の業績が低迷しているというニュースを見ました。
中でもアパレル御三家のレナウンは経営破綻し、セシルマクビーは全店舗閉店に追い込まれた、などといった事態からも、あまりファッション業界に詳しくない自分でもアパレル業界がコロナによって大打撃を受けていることが分かります。
その一方で、ユニクロやしまむらなど業績が逆に上昇しているものもある様子。
ファッション業界で起きているこの事態がなぜ起きたのか?
その二分化されたファッション業界の動向に関する詳しい分析や考察は、数多くの経済専門家の方々がして下さっていると思うので、そちらをご覧ください。
洋服ということもあって、肌感として自分が感じるのは、着飾ることの重要性や必要性が薄れているな、ということ。
言い換えると、誰かと会う時に、自分をカッコよくまたは可愛く魅せるといった様なファッション自体を楽しむのではなく、会うこと自体の大切さが際立ってきている、会って話せるという経験自体の方に価値の重みが付くようになってきているという点です。
外出が制限され、オンラインが主流となり、限られた人と限られた回数でしか会うことができない今のご時世とあっては、直接会って話をするというイベント自体にプレミア感がついてまわります。
普通に考えると当たり前の話なのですが、必要最低限にオシャレな服であれば、どんな服であってもその人と会って話をできること自体が楽しい経験になる、その当たり前がより強調されていると考えます。
また、会う回数が制限されているので、いわゆる「勝負服」もそこまで沢山は必要なく、所有する服の種類もそんなに沢山要らなくなってしまいました。
私自身、今までは、それこそ都内価格の高額でレアな古着を扱うショップから、ハードオフの様な安価な中にもたまにある掘り出し物発掘ができる庶民店まで、暇さえあれば様々な古着屋さんへ赴いた時期もありました。
8000円もするようなTシャツを買ったり、数万円もするジャケットを買おうか迷ったりしたこともありました。
しかし、最近は全く熱が冷めてしまったかのように服に対して興味がなくなってしまいました。
「ユニクロでいいや」
これが現在の自分の中での合言葉みたいになってしまっています。
単純に年をとったというのも大きな要因かもしれません。
ですが、今後もユニクロは伸び続け、個性のない中間ハイブランドには厳しい世の中になっていくのではないでしょうか。
Tシャツに型が付くような人生を送らないために
仕舞いこんであったTシャツに型が付くように、人生に立ち止まっている時間が増えてきているのは私も含めて多くの人が感じていることでしょう。
そんな生活にちょっとしたスパイスとなるかもしれないブランド「Brain Dead」。
すてきなモノや面白い情報との出会いは、ターニングポイントになります。
もし気になったら、調べてみて、買ってみて、着てみると、新しい世界が見つかるかもしれません。
とはいえ、Brain Deadは個性が強すぎてある種、劇薬みたいなものなので、わきまえて着ましょう。