テーブルは、キャンプにおいてもその大小を問わずにいくつあっても便利なアイテムです!
今回ご紹介するSOTOの「フィールドホッパー」は、A4サイズで小さめのミニテーブルですが、ソロでの使用はもちろんのこと、みんなで焚火を囲む時のサイドテーブルにもなります。
そして何より、一瞬で簡単に設営が可能なので、今ここにテーブルがあればいいのに!というその瞬間に準備することができます!これは買い!
SOTO 「フィールドホッパー」レビュー
スペック
使用サイズ | タテ21cm×ヨコ29.7cm×高さ7.8cm |
収納サイズ | タテ11cm×長さ29.7cm×厚さ1.9cm |
重量 | 395g |
耐荷重 | 3kg |
カラー | シルバー、マットブラック |
材質 | <天板>アルミニウム <スタンド>ステンレス <収納ケース>ナイロン |
特記事項 | 収納ケース付き |
価格 | 税込5940円 |
開封・ディティール
色は「マットブラック(ST-630MBK)」。テーブル本体は、ナイロン材質の収納ケースに2つ折りの収納状態で梱包されています。
マットなブラックのカラーがとてもカッコよし!
個人的には、天板のポツンとしたシルバーの金具もポイントになっていてオシャレだと思いました。
シンプルな見た目なので、アウトドアでも悪目立ちしにくいのがグッド!
言い方は悪いですが、安価なキャンプギアほど、自社ブランドのロゴがでかでかとデザインされているものが多いですが、SOTOブランドのロゴは目立ちにくいように刻印が施されています。
開閉方法
ケースには2つ折りの状態でテーブルを収納するようになっており、これを展開していきます。
操作はいたって簡単。慣れると片手で開閉できます。少し開き始めると、中の脚(スタンド)部分が勝手にガシャッと飛び出してきます。
どことなく甲虫のお腹みたいな構造をしていますが、天板部分が平らになるまで180度しっかり開けば、それでもう完成です。拍子抜けするほど呆気なく設営できます。
収納ケースから取り出して、たったの1秒で設営が完了!
詳細なギミックは不明ですが、感触的にはおそらく脚の接続部となる部分(黄色矢印)にスプリングが仕込まれており、その反動によって半自動的に脚部分が展開される仕組みになっているのだと思われます。
逆に収納する場合には、本をたたむ時のように、半分に折りたたむだけ。
半分に折りたたむと、三角形の脚の部分がピョコっと飛び出た見た目になりますが、これで正解です。
その飛び出た脚部分を、天板を折りたたんで出来た長方形の上下の辺にずらします。
そして、最後に天板方向に押し込むだけで簡単にしまうことができます。
撤収も2秒あれば完了します!
使用感
ガタつくこともなくとても安定しています。
カラーがシルバーでもブラックでも、マットな質感のため自然の中で変に目立ちすぎることもなく、ナチュラルモダンな見た目をしています。
脚の高さは約8cm程度であり、最初は少し高さが低いかなと感じたりもしましたが、ロースタイルのキャンパーの方なら全く問題ないと思います。
ローチェアでビールを飲んでいる時、焚火をみんなで囲んでいる時、ちょっと物を置きたい時などに、直接地面に置くのはちょっと気が引ける…なんて場合にはこういうミニローテーブルがあると重宝します。
また、400g未満で軽量であり、畳んだ時も場所をとらない薄さのため、ツーリング、登山、徒歩キャンプなどでパッキングや軽量化に専念したい方にはもってこいだと思われます。
使用目的がはっきりしていれば尚良いですし、かさ張らないので、もしもの事態に備えて予備用のテーブルとして荷物に忍ばせておいても、きっと重宝すると思います!
天板の長辺の縁には、転落防止加工が施されており、ここに引っ掛かることで、テーブルの上からモノが落ちにくい工夫がなされています。
この構造は他のテーブルには珍しく、これが地味にありがたい機能です。
サイズ比較
「フィールドホッパー」のマットブラックカラーにはLサイズが存在しないので、シルバーカラーで言うところの通常サイズ(ST-630)でのサイズ比較になります。
A4サイズの用紙と比較
天板部分は「A4サイズの用紙」とほぼ同じ大きさです。
ソロキャンプにはとても最適なサイズ感であり、グループキャンプで持っていってもちょっとした時に役立つ脇役的存在として絶妙な存在感を発揮してくれます!
500mlペットボトルと比較
500mlのペットボトルを倒した状態で4本ギリギリ載るサイズです。
ペットボトルを立てた状態だと6本は載せることができます。
キャプテンスタッグの名作「アルミロールテーブル(コンパクト:M-3713)」と比較
キャンパーを語るのであれば、誰もが一番最初に買うギアの一つであるキャプテンスタッグ「アルミロールテーブル コンパクト(M-3713)」と比較してみます。
スペックの違いは以下の通り。
SOTO フィールドホッパー | キャプテンスタッグ アルミロールテーブル | |
使用サイズ | タテ21cm×ヨコ29.7cm ×高さ7.8cm | タテ29cm×ヨコ40cm ×高さ12cm |
天板面積 | 623.7平方cm | 1160平方cm |
収納サイズ | タテ11cm×長さ29.7cm ×厚さ1.9cm | 7cm×6cm×長さ40cm |
重量 | 395g | 700g |
耐荷重 | 3kg | 30kg |
材質 | <天板>アルミ <スタンド>ステンレス | <天板>アルミ <脚部>鉄(樹脂塗装) |
付属 | 専用収納ケース | 専用収納ケース |
価格 | 税込5940円 | 税込3850円 |
まず、天板のサイズがそもそもかなり違うので、収納時のコンパクトさについてはSOTO「フィールドホッパー」の方がかなり小さくなります。厚みに関してもかなりの差がみられます。
天板サイズは、「アルミロールテーブル」よりも、「フィールドホッパー」の方がひとまわり小さいサイズなのが分かります。
高さは、「アルミロールテーブル」が12cm、「フィールドホッパー」が7.8cmなので、低くなってしまいます。
安定性に関してはどちらも同じでとても安定しています。
コンパクトさを追求するなら「フィールドホッパー」、ソロキャンプなどでメインテーブルにしたり、テーブルの上に荷物を沢山載せる予定なのであれば、「アルミロールテーブル」を選択すると良いでしょう!
見た目は、個人的にはフィールドホッパーの方がカッコよく感じます!
さらに、どちらも収納ケースが付属しています。
キャプテンスタッグの「アルミロールテーブル」の収納ケースは袋に余裕があるため、本体を折りたたんだ後にゴムなどで巻いてまとめておかないと、袋の中で勝手に広がってしまい少し煩わしく感じます。
その点「フィールドホッパー」の収納ケースは大きすぎず小さすぎずのサイズ感なので、ケースに入れた後も勝手に展開されることなく収まりがすばらしく良いです。
OD缶との比較
250缶が余裕をもって4つ積載できるサイズ感です。
バーナーやシェラカップなども一緒に乗せることができるので、一食分の調理であれば、この上でまかなうことができます。
購入する時の注意点
サイズ感は要注意
私が購入した時の最初の感想としては、想像以上に天板の面積が狭く、高さが低いと感じました。
慣れてしまえば今や、その設営・片付けの簡単さと、咄嗟の場面で使える便利さにヘビロテするアイテムになっていますが、もしかしたらしばらく使用して慣れても使いづらいと感じる方がいるかもしれません。
サイズ感は吟味してから購入するべきです。
上に物を載せた状態での持ち運びはしにくい
設営撤収がワンステップで簡単な反面、フィールドホッパーの片方の面を片手で持って持ち運ぼうとすると、ストッパーが無いので真ん中から「山の字」状に折れてしまって上に載せたものが落下してしまう恐れがあります。
これに関しては様々な方がレビューにて注意していますが、勝手に折り畳まれないように、真ん中の折り畳まれる部分を両辺から100均のクリップなどで留めるといった工夫をする必要があります。
しかしながら私もそうですが、上に物を載せたまま持ち運ぶ予定の無い方は全く問題なく使用できます。
指紋やキズが残りやすい
製品的にはほとんど欠点が無いくらい良い商品です。
スプリングの耐久性に関しても、たとえ弱くなってもテーブルや折り畳みとしては全く問題ありませんし、安定性もかなりあります。
しかし、「シルバー」or「ブラック」のカラー選択の際に注意する点があります。
それは、マットブラックはその性質上、指紋がかなり残りやすいという点です。
とはいってもアウトドア製品なので、傷が付いてきたりすると気にならなくなってくるとは思われますし、明るい場所でなく日暮れなど暗い場面ではそこまで目立つことはないかと思います。
さらに、金属のギアなどで引っ掻いてしまうと、割と簡単にキズが付いてしまいます。
神経質な方や指紋が気になる方は、カラーは「シルバー」を選択しましょう。
サイズが大きいのをお求めなら「Lサイズ」も
フィールドホッパーには大きめの「Lサイズ」規格のものもあります。
Lサイズ (ST-631) | 通常サイズ (ST-630) | |
使用サイズ | タテ29.7cm×ヨコ42cm ×高さ11cm | タテ21cm×ヨコ29.7cm ×高さ7.8cm |
天板面積 | 1247.4平方cm | 623.7平方cm |
収納サイズ | タテ15.5cm×長さ42cm ×厚さ3cm | タテ11cm×長さ29.7cm ×厚さ1.9cm |
重量 | 1.2kg | 395g |
耐荷重 | 20kg | 3kg |
価格 | 11880円 | 税込5940円 |
一言で言えば、通常サイズがA4、LサイズがA3サイズになっています。
Lサイズの方は単純に天板面積が2倍の広さになるため、たくさん荷物を載せることができますし、高さも11cmと高めに設定されています。展開後の折りたたみ防止ストッパー付きなので設営後の移動もしやすいです。作業は格段にしやすくなるでしょう。
その反面、持ち運びにかさばる上、重さも1kgを超えてくるので、フィールドホッパーの特徴の一つであるコンパクトさがマイナスされてしまいます。単純にA3サイズを縦折りにした感じのサイズ感なので、想像以上にかなりでかいです…。
私の経験上、ソロキャンプなら「通常サイズ」で間に合いますし、大きいテーブルが欲しいのであれば、「Lサイズ」を購入するよりも、もっと天板が大きくて高さのあるテーブルを視野に入れた方が良いと思います!