BBQで肉をつかむ時、わりばしや100均のトングを使っているという方は多いのでは?
今回ご紹介するのは、テント以外の小物の使いやすさでも有名なスノーピークの「ピッツ」。
焼き肉専門店で使うようなディティールのトングであり、その見た目もあいまってBBQの快適さがグンとアップすること間違いなしです!
【レビュー】snow peak「ピッツ」でBBQが最高なものに!
スペック
サイズ | 全長27cm、高さ2.8cm 幅4cm(最も太い場所で) 先端(つかむ部分)の内寸2.5cm |
重量 | 70g |
材質 | ステンレス(黒酸化発色加工) |
ディティール
スタイリッシュで無骨なデザイン
天下のsnow peakの名に恥じない、メタリックグレーの最高にカッコいいデザインとなっています!
スノーピークのロゴもお洒落に映えています。
先端が地面に付かないので衛生的
テーブルなどに置いた際、先端が浮いたままにできる作りなのでとても衛生的。
食材を掴みやすい
1mmの板材を使用しており、手で持った時に最初に感じるのがその重厚感です。かなり頑丈に作られています。
先端が5mmなのでコーンや豆、薄切りした玉ネギなど細々した食材も掴みやすいです。さらに先端の内側にはギザギザの滑り止め加工も施されており、食材をガッチリ掴んで離れにくくしています。
握りやすい
「ピッツ」の両側面には大中小の3つの丸い凹みがあり、そこに指を当てることで握りやすい仕様になっています。
握った時の反発力というか硬さもしっかりあり、食材を離した際には金属の形状記憶による弾性力で元の位置に勝手に開きます。よく売っているトングは内部のスプリングで勝手に開く構造となっていますが、それとは異なる機序でほぼ同等の力でしっかり開きます。
長さがちょうど良い
BBQで使う場合、食材を掴む際に力が伝わりやすく、炭などの熱源からの距離も適度に保てる絶妙なサイズ感です。
お箸の代わりとして使っても良いかと思います。
また、長さ27cm、幅4cm、高さ2.8cmというスリムな設計なので、カトラリーケースに入れることもできちゃいます。一般的なトングと比較してみて、よりコンパクトに持ち運ぶことができて便利です!
耐久性も十分あり
ピッツに用いられている板材は厚さ1mmほどあるので、簡単に曲がったりしない頑強な構造です。
今まで10回以上BBQなどで使用していますが、先端で掴んだ食材などを離した後の「開く方向に戻る力」もヘタってきた様子はありません。もしも戻りの力が弱くなってきたと感じたら、自分でグイッ!と一度広げて金属にクセを付けてやれば戻る力はほぼ復活すると思います。
見た目もキズが目立ちにくいカラーリングとなっていますし、黒酸化発色加工なのでサビにも強いです。これまで数年間使っていますが、黒いボディの色が剥げたりしている様子もありません!
よほど無茶な使い方をしない限りは末長く使っていけるし、ともすれば一生モノのギアの1つになることでしょう。
「ピッツ」に変えることで「ここ」が変わる!オススメなポイント
BBQで食材を焼いたり、食べたりするのに使うのは、巷に溢れる「トング」とか「割り箸」だと思いますが、それをスノーピークの「ピッツ」に変えることで良いことがいくつもあります。
置き場所に困らない
トングや箸を使っていて困ることの1つが、置き場所が無いということです。
このピッツは先端が浮いているので、最悪の場合、地面の上に置いておくこともできます。
食材を切る時にも使える
細かい作業にも向いているので、ステーキを切ったりする時にも使えます。
洗いやすい
トングなどとは異なり、ほぼ1枚の板材を凹ませたり削ったりしているだけのシンプルな作りなので、洗いやすく乾燥もしやすい設計となっています。乾燥が早いということは菌なども繁殖しにくく衛生的です。
一点だけ、2枚の板材を握る部分で溶接している箇所がありますが、ここに汚れが入り込むことはほとんど無いので、気になりません。
マイナスポイント
価格が高い
お財布に優しくない値段設定で有名なスノーピークですが、この「ピッツ」も2000円ちょっとかかります。
これを高いととるか、安いととるかは人それぞれかと思いますが、私個人的にはスノピの製品の中でもかなりコスパが良い方だとは感じています。
先端の噛み合わせにズレがある
よく見ると2mmほど噛み合わせがずれています。先端の全幅が5mmほどですので、割合としてはかなりズレているように思います。
しかし、むしろこのズレがあることで、食材が滑り落ちにくくなっているとも感じました。というのも、先端部分を別の角度から見ると、少しだけ丸く湾曲していることが分かりますが、2mmズレていることによって左右が「S字」のように噛み合わさり、掴んだ食材が逃げるスペースが少なくなります。
さらに、もう1つポイントがあり、強く握ることで先端のズレを解消する方向に摩擦力が発生しやすくなっており、食材が滑り落ちにくくなっているとも考えられます。
2mmのズレはあっても特に使用には全く問題ありませんでした!
同様に先端のギザギザが潰れているというレビューも散見しますが、これも使用感はなんら影響ないので細かいことは気にせずガシガシ使いましょう!
熱源からの距離がトングよりも近くなる
持ち手をしっかり握った場合(一番大きな丸い窪みの部分まで)、先端までの距離が15cmほどなので、火力によってはかなり熱さを感じることがあります。
トングは最も端を持って操作する場合もそんなに力を必要としませんが、ピッツの場合は最低でも一番小さい凹みの部分を持たないと使いにくいので、火力が強い場合にはヤケドをしないように注意する必要があります。
ケースは付属しない
ケースは付属していないので、何かに入れて持ち運びたい時には別でケースを手に入れる必要があります。
長さが27cmあれば良いので、色々なケースが見つかるかと思います。お気に入りのケースを探してみましょう!
OEM製品なのか?
スノーピークブランドとマットなブラックカラーにこだわりが無いのであれば、よく似た安価な製品があるのでそちらを購入するのも良いかもしれません。
というのも、「片力商事」という会社が展開している「ピティトング」というのがそれで、Amazonのレビューによると使用感もほぼ同じなので、スノーピーク「ピッツ」はOEM製品なのではないかとも言われています。
「OEM」とは、Original Equipment Manufacturingを略した言葉であり、「他社ブランド製品の製造を委託されて行うこと」を言います。委託するブランド側から見れば、製品の企画・デザインまでは行うけれど、そこから先の製造工程は全て他社へお任せするというものです。一言で言うと受託生産や委託生産といった形です。
OEMの場合、委託された側のメーカーが既に開発・販売済みの製品技術を利用し、そのおおまかなデザインや製造工程はそのままに、そこに委託する側のブランドが企画したデザインで上書きした新製品を、委託された企業が最初から最後まで製造を行います。そして完成したものを委託側のブランドが自社製品として販売しています。「ピッツ」の場合で言うと、スノーピークが片力商事へ委託生産したものだと言われています。
スノーピークはOEM製品と思われるギアがいくつか存在しています。
- フィールドファン→マキタ「充電式ファン」
- レインボーストーブ→トヨトミ「レインボーストーブ」
前例があることからも、「ピッツ」も同様にOEM製品である可能性が高いです。OEM製品として見ると、片力商事の製品も同スペックではあるので、そちらはスノーピークブランド代金が効かず、安価で手に入れることができます。他のブランドのOEM製品もあります。