スマホが進歩した現代となっては、サブスクリプションなどで簡単に色々な音楽を聴くことができますが、私たちが中学・高校生の時はサブスクどころかスマホが無かったので、音楽は1曲ずつ有料でダウンロードするか、CDからiPodやウォークマンに保存して聞いたりしていました。
今でもやってますが、TSUTAYAやGEOで「1000円でアルバム5枚」を借りたりしていました。
私が中学・高校時代に聞いていた音楽を、ちょっとだけ振り返らせて頂きます。
1993年生まれであれば、2008年に中学3年生、2011年に高校3年生であった世代です。
Hi-STANDARDが活動休止したのが2000年、ELLEGARDENが活動休止したのが2008年なので、物心ついた時にはこのメロコア・パンクロックシーンを引っ張ってきたバンドの波が一度去るかどうかといった時期でした。
同級生の間でもっぱら流行っていたのは、男子は軽音などの影響でメジャー・マイナー問わずロックバンド、女子は誰しもRADWIMPSなどです。
スマートフォンが普及し始めたのが2010年前後と言われているため、その当時はまだみんないわゆるガラケーを使用していました。
やりとりはもちろんeメールです。
YouTubeはありましたが、今ほど盛り上がっている訳では無く、Music Videoなども一部あるのみでした。
インターネットはある程度普及していたため、音楽の情報を仕入れる手段としては、好きなアーティストのブログやホームページをチェックして新作アルバムの情報を入手し、CDショップに行ってヘッドホンで視聴するか、軽音楽部に所属している友達から聞くか、などでした。
そんな当時の私たちが聞いていた音楽はやはりメロコアやパンクロックの尾を引いたバンドミュージック、ロックなどが多かったように思います。
AKB48を筆頭としたアイドルブームも「ポニーテールとシュシュ」をブレイクの契機とするのであれば2010年あたりなので、まだ高校生の時代ではアイドルがヒットチャートを席巻するようなことはありませんでした。
J-POP界隈ではAqua TimezやGReeeeN、トイレの神様などが今でも思い出されます。
そんな時代に、私がiPodやウォークマンやガラケーでよく聞いていた音楽をご紹介します。
見返してみると、最近めっきり名前を聞かなくなったアーティストもいます。
同世代の方々は共感して下さる部分があると嬉しいです。
ONE OK ROCK
今となっては世界で活躍するビッグネームになりましたが、その当時はまだアルバムも3~4枚しかなく、ギターのTORUがラップを担当していたりと今とは雰囲気も少し異なっていました。
「努々-ゆめゆめ-」「内秘心書」「恋ノアイボウ心ノクピド」なんかはよく聞いており、高校2年生あたりでアルバム「Nicheシンドローム」が発売されると、今度はアンセム「完全感覚Dreamer」や「Wherever you are」を皆がこぞって聞き込みました。
ELLEGARDEN
言わずもがなアメリカ西海岸のガレージロック感が漂う夏が似合うバンド。活動休止後も影響力の余波はだいぶ残っており、その後に出現するバンドにも少なからず影響を与えていたと思います。似ているところだとknotlamp、GLORY HILL、WHITE ASH、初期の[champagne](現[Alexandros])などでしょうか(主観なのでファンの方怒らないで下さい)。
Vo.細美は2009年にthe HIATUSを結成しましたが、そちらも良く聞きました。他の3人のバンドも。
2022年になってついに新曲が解禁となりました。昔っぽさを期待していただけにちょっぴり残念な部分もありましたが、切り替えが下手な細美武士は徐々にMONOEYES感は抜けていくと思っています。あの頃を思い出しながら、新しくなったELLEGARDENをまた聴き込んでいきたいところです。
ストレイテナー
テナーを知った時にはひなっちが加入しており3人体制となっていました。その後2008年にART-SCHOOLの大山純が加入して4人になりましたが、このバンドは昔からずっと変わらない音楽を届けてくれていると思います。
『TITLE』や『Dear Deadman』の頃はゴリゴリのロックやメロディアスな曲が多く、メロディメーカー・ホリエなんてどっかに書いてあった気がします。以降「Lightning」や「Man-like Creatures」などのハイパー完成度の高い楽曲を出したりと、曲の振れ幅は広く紆余曲折は経ている感じですが、終始一本線の通ったロックを世に出し続けている方々です。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
今やGENERATIONと言えばEXILE系列の彼らが有名ですが、私たちの頃はアジカンがパット頭に浮かんでいました。「BLEACH」などアニメの主題歌であったり、2009年には映画「ソラニン」も話題になりました。初期のアジカンはeastern youthの影響を受けており感情的な曲が多かった印象です。2枚目のアルバム「ソルファ」は今でも名盤として有名です。
9mm Parabellum Bullet
軽音のほとんどの男子バンドがコピーしてました。部室の前を通ると「Black Market Blues」のギターリフが流れてきました。この荒々しくもクールな感じがナイスです。アルバム『Revolutionary』なんて何度聞いたことか。
dustbox
スピード感MAXの曲調とハイトーンボイス、爽やかなメロディで人気を博しました。ほとんどの楽曲が英詞で、流暢な英語と毒々しいCDジャケットは国外のバンドを思わせます。
緑の背景に虹色の傘を持った女の子が書かれている『Seeds of Rainbows』はオススメです。
SpecialThanks
最初「You say GOOD BYE」を聞いた時、YUIがバンド始めたのか!?と思いました。
ボーカルのMisakiがメチャクチャキュートなのに、音楽はゴリゴリの英詞ロックというところがドはまりでした。初期の頃はGreen Dayやハイスタの影響を多大に受けているようなパンク寄りのメロディアスロックという感じ。メンバーが何度も変わって最近は日本語のPOPな曲が多い印象です。
マキシマムザホルモン
テレビじゃ流せないような曲が多い彼らですが、最近はナヲがTVに出るようになったりしてますね。一見裏社会の怖い人たちのような見た目(特に上ちゃんはレッチリの影響を受けているのか上裸のイメージ)ですがみんな優しくて面白いです。
見た目に負けないインパクトのある楽曲の数々。何言ってるか分からないけどとにかくカッコいい。ダイスケはんのデスボイスと亮君の甘い声、サビは爽やかでライブの盛り上がりも有名ですね。
その当時はアルバム『ぶっ生き返す』や『爪爪爪/「F」』のEPがリリースされた頃でした。
この他にも、「the band apart」「FACT」「凛として時雨」「HAWAIIAN6」などを聞いていました。
メロコア(という分類で言っていいのか分かりませんが)が多いですね。
「エモい」なんて今になってよく使われていますが、この当時TSUTAYAのCD紹介のポップでよく見かけました。歴史は10年周期で繰り返さるなんて言いますが本当にそうですね。
青春時代に流れていた音楽はその当時の思い出とともに何故か鮮明に思い出されます。
プールサイドで聞いたELLEGARDEN、2009年に亡くなったアベフトシや志村正彦、軽音の部室から流れてきた阿部真央などなど。
新しい時代とともに、文化として、そして思い出として数々の名曲が紡がれ受け継がれていくと良いですね。