キャンプにおいて、その大小を問わずテーブルはいくつあっても便利なアイテムです。
メインとなるテーブルは、最近人気のウッドロールテーブルや、折り畳み式のテーブルが主流です。
今回ご紹介するSOTOの「フィールドホッパー」は、A4サイズで小さめのミニテーブルですが、ソロでの使用はもちろんのこと、みんなで焚火を囲む時のサイドテーブルにもなります。
そして何より、一瞬で簡単に設営が可能なので、今ここにテーブルがあればいいのに!というその瞬間に準備することができます。
SOTO 「フィールドホッパー」レビュー
スペック
- サイズ:(展開時)タテ210×ヨコ297×高さ78mm、(収納時)タテ110×ヨコ297×高さ19mm
- 重量:395g
- 耐荷重:3kg
- 材質:(天板)アルミニウム、(スタンド)ステンレス、(収納ケース)ナイロン
開封・ディティール
色はマットブラック(ST-630MBK)。
テーブル本体は、ナイロンの収納ケースに入った状態で梱包されています。
マットなブラックのカラーがとてもカッコいいです!
個人的には、天板のポツンとしたシルバーの金具もポイントになっていてオシャレだと思いました。
目立たないようにSOTOブランドの刻印も施されています。
開閉方法
2つ折りの状態で収納するようになっていますので、これを展開していきます。
操作はいたって簡単。慣れると片手で開閉できます。
少し開き始めると、中の脚部分が勝手にガシャッと飛び出してきます。
甲虫のお腹みたいな構造をしていますが、天板部分が平らになるまで180度しっかり開けば、それでもう完成です。
驚くほど呆気なく設営することができます。
詳細なギミックは不明ですが、感触的にはおそらく脚の接続部となる部分にスプリングが仕込まれており、その反動によって半自動的に脚部分が展開される仕組みになっているのだと思われます。
逆に収納する際には、本をしまう時のように、半分に折りたたむだけ。
半分に折りたたむと、三角形の脚の部分がピョコっと飛び出た見た目になりますが、これで正解です。
その飛び出た脚部分を、天板を折りたたんでできた長方形の上下の辺にずらします。
そして、最後に天板方向に押し込むだけで簡単にしまうことができます。
使用感
ガタつくこともなくとても安定しています。
シルバーもブラックも、マットな質感のため自然の中で変に目立ちすぎることもなく、ナチュラルモダンな見た目をしています。
脚の高さは約8cm程度であり、最初は少し高さが低いかなと感じたりもしましたが、ロースタイルのキャンパーの方なら全く問題ないと思います。
ローチェアでビールを飲んでいる時、焚火をみんなで囲んでいる時、ちょっと物を置きたい時などに、直接地面に置くのはちょっと気が引ける…なんて場合にはこういうミニローテーブルがあると重宝します。
また、400g未満で軽量であり、畳んだ時も場所をとらない薄さのため、登山などでパッキングや軽量化に専念したい方にはもってこいだと思われます。
使用目的がはっきりしていれば尚良いですし、かさ張らないので、もしもの事態に備えて予備用のテーブルとして荷物に忍ばせておいても、きっと重宝すると思います。
天板の長辺の縁には、転落防止加工が施されており、ここに引っ掛かることで、テーブルの上からモノが落ちにくい工夫がなされています。
この構造は他のテーブルには珍しく、これが地味にありがたい機能です。
サイズ比較
A4サイズの用紙と比較
天板部分はA4サイズの用紙とほぼ同じ大きさです。
ソロにはとても最適なサイズ感であり、グループキャンプでもちょっとした時に役に立つ脇役的存在として絶妙な存在感を発揮するでしょう。
500mlペットボトルと比較
500mlのペットボトルが倒した状態で4本ギリギリ載るサイズです。
ペットボトルを立てた状態だと6本は載せることができます。
キャプテンスタッグの名作「アルミロールテーブル(コンパクト:M-3713)」と比較
どちらも収納ケースが付属しています。
キャプテンスタッグのアルミロールテーブルは、袋に余裕があるため、本体を折りたたんだ後にゴムなどで巻いてまとめておかないと、袋の中で勝手に広がってしまい少し煩わしく感じます。
天板のサイズがそもそもかなり違うので、収納時のコンパクトさについてはSOTOのフィールドホッパーの方が小さくなります。
厚みに関してもかなりの差がみられます。
天板の面積としては、
- SOTOのフィールドホッパー:62370平方mm(210mm×297mm)
- キャプテンスタッグのロールテーブル:116000平方mm(400mm×290mm)
とかなりの差があります。
アルミロールテーブルよりも、ひとまわり小さいサイズなのが分かります。
高さは、アルミロールテーブルが12cmなので、それよりも低くなってしまいます。
安定性に関してはどちらも同じでとても安定しています。
コンパクトさを追求するならフィールドホッパー、メインテーブルにしたり、テーブルの上に荷物を沢山載せる予定なのであれば、アルミロールテーブルを選択すると良いかもしれません。
見た目は、個人的にはフィールドホッパーの方がカッコよく感じます!
OD缶との比較
250缶が余裕をもって4つ積載できるサイズ感です。
バーナーやシェラカップなども一緒に乗せることができるので、一食分の調理であれば、この上でまかなうことができます。
購入する時の注意点
サイズ感は要注意
私が購入した時の最初の感想としては、想像以上に天板の面積が狭く、高さが低いと感じました。
慣れてしまえば今や、その設営・片付けの簡単さと、咄嗟の場面で使える便利さにヘビロテするアイテムになっていますが、もしかしたらしばらく使用しても使いづらいと感じる方もいるかもしれません。
今回の記事や他のブログをよく吟味して頂き、できれば実物をご覧になってから購入されるのが良いでしょう。
上に物を載せた状態での持ち運びはしにくい
設営撤収がワンステップで簡単な反面、フィールドホッパーの片方の面を片手で持って持ち運ぼうとすると、真ん中から「山の字」状に折れてしまって上に載せたものが落下してしまう恐れがあります。
これに関しては様々な方がレビューにて注意していますが、勝手に折り畳まれないように、真ん中の折り畳まれる部分を両辺から100均のクリップなどで留めるといった工夫をする必要があります。
しかしながら私もそうですが、上に物を載せたまま持ち運ぶ予定の無い方は全く問題なく使用できます。
指紋やキズが残りやすい
製品的にはほとんど欠点が無いくらい良い商品です。
スプリングの耐久性に関しても、たとえ弱くなってもテーブルや折り畳みとしては全く問題ありませんし、安定性もかなりあります。
しかし、シルバーorブラックの色選択の際に注意する点があります。
それは、マットブラックはその性質上、指紋がかなり残りやすいという点です。
とはいってもアウトドア製品なので、傷が付いてきたりすると気にならなくなってくるとは思われますし、明るい場所でなく日暮れなど暗い場面ではそこまで目立つことはないかと思います。
さらに、金属のギアなどで引っ掻いてしまうと、割と簡単にキズが付いてしまいます。
神経質な方や指紋が気になる方はシルバーを選択した方が良いでしょう。