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アサヒ「生ジョッキ缶」が偶然手に入ったので買ってみた 【正しい飲み方とその仕組みを考察】

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2021年4月6日、コンビニ先行発売でアサヒ「生ジョッキ缶」が発売されました。

缶ビール業界に衝撃が走るような、特殊製法によってキメ細かい泡が出る新しいタイプの缶と、上部のフタが缶詰みたいにパカッと開くので、グラス無しで生ビールを楽しむことができます。

現在出荷制限にて入手困難なこのビールを手に入れることができたので、本当に泡が出るのか、本当にジョッキのように飲めるのか、確認してみました。

 

 

 

アサヒ「生ジョッキ缶」がやっと手に入ったので飲んでみた

人気のあまり一時出荷停止の状態となり、現在では毎月1回だけ発売日が指定され、しかも数量限定出荷のため、かなり入手困難なビールとなっています。

直近の発売日は、11月16日、12月21日です。

私はこれを知らず、たまたま10月12日に近所のスーパーに行ったところ、最後に2本だけ残っているのを発見し、すぐにカゴに突っ込んでレジに走りました。

その後数日同じスーパーに行っても棚に陳列されていることはなく、もう私の地域の出荷分は売り切れてしまったのだと思います。

 

 

正しい飲み方をもう一度確認してみよう

まずは冷蔵庫でキンキンに冷やしておきましょう。

これが最も大切なポイントです。

公式では4~8℃が適温とされており、常温保存などで12℃以上となってしまうと泡がふきこぼれてしまう恐れがあります。

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缶のサイズは通常の「アサヒスーパードライ」と同様で、プルタブもほぼ同様です。

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キンキンに冷やした状態でも、開けた途端に泡が沢山出てきます。

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あっという間にジョッキ缶の上に泡が溜まります。

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気圧の関係などで、もし泡が少ない場合は、両手で缶を温めるようにすると泡の出がよくなるようです。

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どんな仕組みになってるの?

これは企業の開発部が寝る間を惜しんで開発した、確実に企業秘密の部分ですが、ネットを見ると様々な考察をされている方がいます。

元より、缶ビールなどの炭酸飲料水やそれを注ぐグラスに関する研究をされている方は多く、調べてみると意外と研究論文が多いことが分かります。

それらを渉猟してもヒントとなる部分は沢山あるので、何となくメカニズムは分かりましたが、この「ジョッキ缶」に焦点を絞って最もしっくりくる考察をされていたのが「GENKI LABO」さんというYouTuberです。

個人の範疇を超えている気がしますが、この方はなんと電子顕微鏡を動画で使用されており、それを用いてジョッキ缶の内面を観察されています。

そして、彼の考察を簡単に言うと、缶の内面には無数の凹凸や多孔の形状となっていることが、この泡が出るメカニズムであるというものです。

肉眼ではまったく分かりません。

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泡が発生することを「発泡」と言いますが、この発泡が液体の中で起こるメカニズムは大きく分けて「沸騰」と「減圧」の2つがあります。

そもそも炭酸ガスが高圧で液体とともに缶に封入されたビールは、フタを開けた瞬間に、缶内が一気に減圧されます。

この時、炭酸ガスがビールの液体と分離して、液体の中で小さい空気の泡になります。

そしてこの泡はツルツルした表面では発生しにくく、必ずキズや凹凸といった「きっかけ」となる部分が必要なのです。

キズや凹凸のある表面において「気泡核」というものが発生し、そこを素地として気泡が発生してきます。

このアサヒ「生ジョッキ缶」は缶の内面に無数の凹凸や孔があることで、その「きっかけ」となる「気泡核」が発生しやすい構造のため、泡が沢山出てくるというメカニズムになっているようです。

これは泡がキメ細かい黒ビールで知られる「ギネスビール」の中に入っている「丸い玉」も、同様な仕組みであると考えられます。

 

また、手で温めると発泡が促進される理由としては、物理の「蒸気圧力曲線」に則ると、液体の温度が高くなるにつれて蒸気圧が上がるため、缶を温めることでアルミ缶の内面に近い部分の液体が温められ、少ない減圧でも発泡が起きやすくなることで泡ができやすくなります。

 

「GENKI LABO」さんは電子顕微鏡でジョッキ缶の内面を観察までして考察されているため、気になった方はご覧になって下さい。

www.youtube.com

 

 

アサヒスーパードライ」と比べて味には違いがあるのか?

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確実に泡のキメ細かさは「生ジョッキ缶」に軍配が上がります。

これら2種類のビールは、成分やアルコール度数は全く同じなのですが、「生ジョッキ缶」の方がまろやかな口当たりになっており、「スーパードライ」特有のキレのある辛口の味わいが薄れてしまっている印象があります。

その代わり、とても飲みやすいので、ビールが苦手な方や辛口が嫌いな方はより楽しんで頂ける製品となっていると感じました。

そして何よりも、泡がここまでキメ細かく生産されるためか、居酒屋で飲む生ビールの様な新鮮さがあるため、家で手軽に居酒屋気分が味わえることに衝撃を受けました。

辛口でスッキリしたい場合には「スーパードライ」を、辛口でキレのある特徴は多少薄れてもいいから居酒屋で飲む生ビールを味わいたい場合には「ジョッキ缶」を選択されると良いかと思います。

結局、間違いなくどちらもとても美味しいです。

 

 

再利用も可能

缶の構造に秘密があるのであえば、洗って乾かせば再利用も可能ではないか、ということで飲み終わった「ジョッキ缶」に、「スーパードライ」を注いでみました。

すると、あっという間に泡だらけの一杯が完成しました。

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明らかに泡立ちやすく、しかもその泡のキメ細かさに感動します。

他のビールでも再利用可能でした。

手で温めた場合にも同様で、次第に泡が立ってくるのが確認できました。

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色々なYouTubeなどを見ると、ビールや発泡酒の種類によっても泡の立ち方が異なるようなので、自分なりにベストな組み合わせを見つけてみるのも自由研究のようで楽しいかもしれません。

 

 

まとめ

メディアやYouTubeで意見をズバズバ言う論理系代表のひろゆきさんが、頑張りすぎな日本人の代表例として「ビールの開発」を挙げていました。

日本のビール会社は、各社こぞって新製品を次から次へと開発していますが、外国では新製品が出ることはまれで、国民は毎度同じお馴染みの製品を楽しんでいるそうなのです。

新製品を出すと他社が競合してまた新しい製品を出す、という新製品スパイラルによって、日本のビール業界は均衡が保たれていますが、外国では新製品を出さないことで今ある均衡を保つような状況となっています。

どちらが良いのかは分かりませんが、「生ジョッキ缶」のようにアッと驚くような楽しくて美味しい製品が誕生し、それを享受することができるのはとても幸せであると感じました。

またこれらの開発には数多くの人の苦労や努力や時間が費やされており、それを開発した方々の努力を考慮すると頭が上がりません。

スーパーなどで偶然見かけることがあれば、是非手に取ってみて下さい。