キャンプ料理にマンネリ化していませんか?
お外で食べる料理は感動するほど美味しいとは言っても、何度もキャンプをしているとその感動が薄れてきてしまう部分があるとは思います。
その度に新しい料理に挑戦するとは思いますが、できるだけ簡単に済ませたいともなると自然とそのレパートリーは制限されていきます。
そんなあなたに今回オススメするのがキャンプで作る「たこ焼き」!
今回ご紹介するイシガキ産業の「たこ焼き器」は加工なしの鋳鉄製であるため、BBQの延長線上でみんなでワイワイやりながら美味しいたこ焼きを作ることができちゃいます。
他の料理にも応用が効くため、料理のレパートリーを増やしたい方、新たなキャンプの楽しみを見つけたい方は、一旦立ち止まってご覧になっていって下さい!
直火OKの「たこ焼き器」はコレ!フッ素加工品は危険?直火・焚き火OKは少ないの知ってますか?【イシガキ産業の鋳鉄たこ焼き器】
三重県桑名市にある鋳鉄物の製造会社「イシガキ産業」。
1965年設立で、半世紀にわたって家庭用の金物卸業を現代まで受け継いでいます。
スペック
- 本体サイズ:幅16×長さ26.5(持ち手長約10.5cm)×高さ3.2cm
- たこ焼きサイズ:約4cm
- 重量:960g
- 材質:鋳鉄物、表面焼付け塗装(防サビ加工)
「たこ焼き器」を直火(炭火・焚き火)で使用する際の注意点 【一般的に】
注意点として、世の中に数あるこれらの鋳鉄製品の中には、炭火や焚き火などの強火での使用を禁止しているものがあります。
代表的なものとして、焦げ付き防止やサビ付き防止のための表面加工として「メラミン加工」や「フッ素樹脂加工」などの表面加工が施されている製品です。
なぜかというと、炭火は300~600℃にもなり、最高で1000度近くにもなることがあるとされており、その領域の高温に晒されると、こういった表面加工が焼き切れて気化してしまう可能性があるからです。
特にフッ素加工などは気化すると人体に有害な物質へ変性するものもあるとされているため、表面加工にいかなるものが施されているかという点には注意が必要です。
ただしこれは「空焚き」した場合の話であり、食材を焼いたりしながらであれば、焼き面の温度はそこまで高くならないとされていますが、表面加工のことを気にしながら火にかけるというのは少し面倒で気を使います。
であれば、シーズニングやサビ予防でのメンテナンスなどの手間がかかる一面はありますが、最初からフッ素加工などが施されていないものを使用した方が良いでしょう。
今回ご紹介する「イシガキ産業の鋳鉄たこ焼き器」は、表面加工なし(購入時には防サビ加工が施されていますがシーズニングで焼き切れます)の無垢の鋳鉄材を使用しているため、加熱によるこういった物質の気化を心配する必要はありません。
※取り扱い説明書にも「炭火での使用禁止」とは書かれていませんし、何度か使用しても健康的にデメリットを感じたことはないので特に問題ないかと思いますが、今回ご紹介するような炭火での使用に関しては自己責任でお願いします。
シーズニングの方法
鋳鉄の製品を取り扱う際に付いて回るのが「サビ問題」です。
鋳鉄の製品はサビやすいため、表面にサビにくい加工(フッ素樹脂加工など)を施しているものがありますが、この「イシガキ産業」の製品はそれらの加工は施されていません。
しかし、これに限らず製造~顧客の手元に製品が届くまでの間にサビが発生しないように表面に簡単な防サビ塗装(クリアラッカー塗装など)を施してあります。
そのため、調理で使用する前に、この塗装を焼き切り、さらに鉄に油を馴染ませることで「サビ」と「食材の焦げ付き」を防止する必要があります。
これが「シーズニング」です。
手元に届いたら、まずは全体を洗剤でよく洗います。
そしてそのまま本体を加熱していくと、徐々に煙が立ち上るようになってきます。
この煙はちょっと工業製品のようなクサイ臭いがしますが、これが表面塗装が焼き切れて気化している煙です。
さらに熱していくと、分かりづらいですが、鉄が少しシルバーっぽい色味に変化してきます。
煙が出なくなったら、一旦本体を冷まし、再び食器用の洗剤で洗います。
そして再度加熱していき、水蒸気が発生して完全に水分が飛んだら、油を入れてさらに加熱します。
油からも薄っすらと煙が出てきたら一旦火から離し、ネギやピーマンの切れ端などのクズ野菜を入れ、油を鉄の表面に擦り付けるようにひたすら炒めます。
野菜を入れるのは、金属の臭みを取ることと、油を鋳鉄に馴染ませやすくする意味合いで行います。
このたこ焼き器は普通のフライパンやスキレットなどと違って曲面状にくぼんでいるため、表面積がかなり広くなっており、手間はかなりかかります。
加熱する温度が高いと油が変性してドロドロになってしまいますが、気にせず油と野菜クズを炒めます。
そしてシナシナになった野菜を取り出した後、水と金属タワシなどで余分な油をしっかり洗い流します。
そして最後に油を薄く全体的に塗り、もう一度火にかけて煙が出なくなるまで熱し続ければ完成です。
たこ焼き作りながらレビュー 【美味しい&くっ付くことはまず無い】
実際にたこ焼きを作ってみた!
たこ焼きの生地は、卵と粉と水を混ぜて事前に作っておき、タッパーなどに容れてこぼれないように持っていくと良いでしょう。
タコは現地でカットしても良いし、カットしておいたものを持って行っても良いです。
縁が少しせりあがった構造をしているため、液を沢山入れてもこぼれる心配はありません。
さらに9個の各穴の間には碁盤の目状に溝が彫ってあるため、生地の液体をまとめる際に串での区切りがしやすく、たこ焼きの形を形成するのにとても便利です。
初回の使用でしたが、ひっくり返す際にも、これといってたこ焼き生地がくっ付いたり焦げ付いたりすることもなく、キレイな丸型に形成することができました!
Amazonのレビューなどでは鉄の本体にくっ付いてしまい上手に焼けなかったというレビューが数多く見られていますが、シーズニングの過程をしっかり行い、油膜がしっかり形成できていれば、少なくともグチャグチャになることはなくキレイな丸いたこ焼きを作ることができます!
中まで火が通るように何度かひっくり返すことで、「外はカリッと」&「中はフワッと」仕上がります!
いったん9個のたこ焼きが完成したら、たこ焼き器の表面に残っている生地のカスを取り除き、再度油を薄く引いていきます。
この時、割りばしや棒などにキッチンペーパーを巻き付けて棒状にし、油に漬けたものを使用すると、簡単に油を塗ることができます。
2周目以降も生地がくっ付いたり焦げ付いたりすることはなく、キレイなたこ焼きを作ることができました(慣れたのか2回目の方が上手かも…)。
たこ焼き器を使い終わったら、洗剤を使わずにお湯などで洗い流します。
焦げ付きなどがある場合には、金属タワシなどでゴシゴシ擦り落とします。
その後、再度火にかけて水分を飛ばし、煙が出なくなったら油を薄く塗って保管しておけば、次回使用時までサビるのを防ぐことができます。
たこ焼き以外にも色々使える
このたこ焼き器では、たこ焼き以外にも、ベビーカステラやポン・デ・ケージョなどのデザートを作ることができちゃいます。
下準備としてホットケーキミックスだけタッパーなどに容れて持っていけば、流し込んでクルクル串で回すだけで簡単に出来上がります!
チーズの他にもバナナやベリーなどのフルーツがあれば、それを一緒に入れても美味しいと思います。
さらにこのたこ焼き器の穴を9つの容器として使用すれば、より少ないオリーブオイルの量でアヒージョを作ることもできます。
オイル無しでもつまみにシーフードを焼くだけも美味しいおつまみが完成します!
まとめ
鋳鉄製のギアは手入れが面倒で重いというマイナスイメージを持つ方も多いかと思いますが、扱いのちょっとした難しさを乗り越えれば、これほど美味しい料理が作れるものはありません。鉄分も摂れるようですし。
イシガキ産業の「たこ焼き器」もしっかりと初回のシーズニングを行い、使い方さえ慣れてしまえば、焦げ付きもなく美味しいたこ焼きを作ることができるので、愛着を持って誇れるギアの1つに早変わりします。
BBQをやっていて場がだんだんとダレてきてしまったり、飽きが見え始めたりした時、これを持ち出して調理を始めれば、アウトドアでたこ焼きパーティができて再び盛り上がること間違いなしです!お子さんがいるファミリーキャンプなどでも楽しめるのではないでしょうか!
何かと応用が効いて、マンネリ化したキャンプ料理に真新しさをプラスできますし、二次会・三次会にも万能に活躍する「たこ焼き器」、是非あなたのキャンプギアの1つに組み入れてみてはいかがでしょうか!