戦争や平和について歌った邦楽曲 【メッセージ性が強くないものを厳選】

戦争や平和について歌った邦楽曲 【メッセージ性が強くないものを厳選】

反戦歌と聞くと、忌野清志郎や沖縄出身アーティストなどによる、生々しい情景を歌ったようなメッセージ性の強いものを想像し、苦手だという方も多いと思います。

しかし世の中には爽やかなメロディや歌詞の中に隠喩で戦争を表現した名曲も数多くあり、そういった方向性の楽曲の方が、それを捉える人々にとっては考えることが多く効果的なのではないでしょうか。

お隣はまだ冷戦状態であったり、近頃ではロシアとウクライナが緊張状態にあったりするなど、世界中でまだ戦火が燻っています。

音楽を聴いて誰もが同じ方向を向けるようになる世界が来ると良いですね。

戦争や平和について歌った邦楽曲 【メッセージ性が強くないものを厳選】

Horse Riding / the HIATUS

この記事を書こうと思ったきっかけの1曲です。

ご存知ELLEGARDENのボーカル細美が牽引するバンドの3枚目のシングルです。

全詞英語ですが、ミュージックビデオには親切にも日本語対訳が付いており、意味を考えながら聞いてほしいという想いが伝わってきます。

馬のギャロップ音を思わせるイントロから始まり、イメージされるのは目の青い馬が草原を駆けていく様。

そこから転調部分で急に現実世界の我に帰る兵士の心情を表現しており、悲しい現実を皮肉するほどの美しいメロディに耳を奪われることでしょう。

 

Triangle / SMAP

2006年のトリノオリンピックでのテーマソングにもなりました。

嵐やV6など数多くのアーティストに楽曲提供をし、同じくSMAPの『オレンジ』を書いた作曲家、市川喜康氏が作詞・作曲を手掛けています。

それぞれの違いを個性として捉えるのか、それとも争いのきっかけにしてしまうのか、それは考え方次第で、そう考える権利は誰もが持っています。得るために奪うのは違います。

ジャニーズ事務所なので公式ではないですが、YouTubeで勝手にアップされていることがあります。気になった方は調べてみて下さい。

 

夏の終わり / 森山直太朗

戦争は忘れたい過去でもあり、忘れてはいけない事実でもあります。

決して帰ってくることのなかったあの人を忘れないようにしたいけれど、一緒に思い出されるのはつらい日々。

それが思い出の1つとして昇華される日が来ることは無く、夕方の風がフラッシュバックさせる、そんな夏の日の情景がパッと思い浮かぶ名曲です。

まるで楽器のような直太朗君の歌声が文学的な歌詞の上を流れていく綺麗な楽曲です。

これを日本の民謡にしましょう。

 

ONE LOVE / エイジアエンジニア

ラップ調の歌詞とキャッチ―なサビという、ケツメイシ路線の構成をとった曲が多く、マイナーなグループが故にあまり知られていない隠れた名曲が沢山あります。

ケツメイシやファンモン然り、歌詞が短編小説並みにあるので情報量が多いですが、比較的ストレートに平和を歌った曲だと思います。

 

パープルムカデ / Syrup16g

当時は「闇9割、希望1割」のような表現で揶揄されていた、その界隈で一世を風靡した知る人ぞ知る「鬱バンド」Syrup16g。

中毒性のある楽曲の中でもタイトルからインパクトのあるこちらは、ボーカルの五十嵐いわく反戦歌ではないとのことですが、何かの理不尽さに負けてしまった人のことを歌っているように聞こえます。

ヤスリみたいなザラザラした歌声が余計に世界観を強調している印象です。

 

Driver’s High / L’Arc~en~Ciel

アニメ『GTO』の主題歌にもなり、疾走感あふれるドライブにピッタリの曲ですが、実は特攻隊をモチーフにしているとする説もあります。

終始さわやかに展開していくのですが、よく聞くと所々に戦地へ赴き、果てることを連想させるかのような歌詞が散りばめられており、何かと意味深い歌詞に色々と考えさせられます。

 

NO ~命の跡に咲いた花~ / ストレイテナー

 

島唄 / THE BOOM

もはや説明不要のカラオケ定番ソングですが、沖縄戦のことを唄っています。

真っ赤な花を咲かせる「でいご」には、満開になると災いが来るという言い伝えもあるそうですが、その花言葉は「生命力・活力・童心」などがあり、前向きな意味も込められた曲ではあるのかなと思います。

 

コバルトブルー / THE BACK HORN

イケメンボーカル山田将司が叫びまくるバンドとしてお馴染みのバックホーンですが、やはり戦争に関する曲を歌っていました。

作曲したのはギターの菅波栄純ですが、特攻隊のことを深く考察して描写されているので聞けば聞くほど生生しく感じてきます。

これを聞いた後は「キズナソング」や「奇跡」などを聞いて中和しましょう。

 

ピースとハイライト / サザンオールスターズ

「教科書は現代史をやる前に時間切れ」「裸の王様が牛耳る世はinsane」などの歌詞が特徴的な1曲。

紅白の一件も含めて安倍政権風刺でプチ炎上していましたが、まさに日本版『American Idiot』と呼べるでしょう。

 

青空 / THE BLUE HEARTS

失恋ソングや応援歌などは同じ曲であっても聞く人によっては捉え方が変わりますが、ジョンレノンやマイケルジャクソン、ボブディランしかり、平和や戦争についての曲を聴いてから考えることは、少なくとも皆ある程度は同じ方向を向いていると思います。

そういった意味では音楽によって聴く人の心が1つになる可能性があり、音楽が平和をもたらす日が来るのかもしれませんね。

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