初心者にオススメのテントとして話題のBUNDOK(バンドック)「ソロティピー1TC」ですが、TC素材がゆえに雨での使用について心配な方も多いことかと思います。
今回、ソロティピー1TCヘビーユーザーである私が、偶然雨天のキャンプで使用したのでその様子を簡単にレビューしていきます。
購入を検討されている方は是非参考にしてみては!
BUNDOK(バンドック) 「ソロティピー1TC」
※スカート部分が付いているものと、付いていないものがあるため、購入するときは要注意!
バンドック「ソロティピー1TC」を雨のキャンプでタープ無しで使ってみた
今回は13時にキャンプ場に到着し設営、その後17時頃まで雨が降り続いていました。
外気の最低温度は5℃程度です。
前述のように、出荷の時点であらかじめ、ある程度の撥水加工が施されているようで、かなり水を弾いているのが分かります。
ところどころ少し浸水しているかのように色が濃くなっている部分がありますが、テントの面部分に関してはテントの内側から触ってみても湿っている触感はほとんどありませんでした。
テント四隅のベルト縫製部分は、水が溜まりやすい上に、縫い糸や縫い穴を辿って雨水の浸水が見られました。
しかしながらここは地面に近い部分なので、この部分が水漏れしてもテント内の居住性には何ら影響はありませんでした。
スカートの部分も水が溜まりやすいですが、テント内の居住性には影響ありませんでした。
ファスナーは止水ジップではないため、テント全体を見た中では、この部分が最も雨水に対して弱い作りになっていると思います。
ファスナーの終点である部分は内側から触れるとしっかり濡れていました。
ファスナーの浸水耐性が低いことにより、このテントにおける最大のデメリットとして様々なユーザーから「跳ね上げ部分の付け根」から雨水が漏れるという問題が指摘されています。
確かに、推奨されている設営方法で使用すると、跳ね上げ部分の付け根から雨漏りがしっかりと確認できました。
そこで、多くのYouTuberなどが提案している「跳ね上げを左方移動するアレンジ張り」で設営すると、なんと見事に本当に雨漏りしなくなりました!
ソロティピー1tc雨漏りはこれで解決!雨漏り対策アレンジ張りのやり方! – YouTube
アレンジ張りは、具体的には、バンドックのロゴが右下となる面が正面△(正面から見てテントの側面が三角形であるため)となるように通常通り設営し、この状態で跳ね上げの頂点となる部分のゴムループを正面△の向かって左下の部分にペグダウンします。
そして通常の設営方法では正面△の左下に本来ペグダウンしてある部分が跳ね上げの頂点となるように持ち上げます。
これにより、跳ね上げ部分が正面から見ると左側に移行したような形になります。
そうすると通常の設営方法では雨水が溜まるような形になっていた根元の部分が、今度はファスナーカバーに隠れ、雨水で浸水しにくくなります。
ガイロープのループ部分は、水が溜まる部分ではないので縫い目からの浸水は見られませんでした。
雪ではどうなのか?
ちなみに、一度だけ降雪のタイミングで使用したことがありました。
夜中の10時くらいから降り始め、明朝の4時前後までがっつり降っていましたが、朝起きても水漏れはありませんでした。
ファスナーがダブルジップとなっているため、薪ストーブの煙突も使える(溶けないように養生などは必要ですが)汎用性の高いテントです。
乾燥しやすさ
上部にはベンチレーションがあり、さらに跳ね上げ部分も含めて前後2か所の開放が可能なため、風の通りが良く全体的な乾燥はしやすかったです。
またテンマクデザインのように高さがあるわけではないので、面積・体積が小さく、どこかに干す作業も行いやすいと思われます。
一方で、最も雨に濡れやすいファスナー部分やスカートは日当たりなどを工夫しないとなかなか乾燥しなかったので工夫が必要かと思います。
まとめ
バンドックの「ソロティピー1TC」が、雨に対してどれくらいの耐久性があるのかをレビューしてきました。
結果、雨が溜まりやすい凹みにある縫製部分やファスナー部分には浸水が見られ、やはり一番問題となるのは跳ね上げ部分の根元から雨漏りをするという点でした。これに関しては、跳ね上げ部分を左方移動するアレンジ張りをすることで解決できました。
総合的に見て、設営の時点で多少の工夫をすれば、よほどの豪雨でない限り雨天であってもタープ無しで問題ありませんでした。
何度か使用すれば撥水加工もとれてくるかと思うので、ある程度のところで撥水スプレーなどでメンテナンスする必要はあるかと思います。
初心者にも使いやすく、コスパが良い完成度の高いテントであると感じました!