コロナ禍で飲食店での飲み会の開催が困難な昨今、お酒を飲む機会といえば宅飲みや晩酌が主流となりつつありますが、個人の空間でバーのように美味しいカクテルを作れたらいいのにと考えたことのある酒好きは私だけではないはず。
バーと言えば、バーテンダーがシェーカーを巧みに操ってカクテルをこしらえるイメージが強いかと思いますが、自宅でもシェークでギムレットやダイキリが作れたら、宅飲みのレベルが格段に上がります。
今回は、宅飲みをアップデートするオススメのカクテルシェーカーをご紹介します。
和田助製作所 「ボストンシェーカー」 レビュー
きっかけはお酒とYotoの物語
今回も私が参考にしたのは、現在YouTbuerとして活躍中であり、元バーテンダーであるYotoさんという方が運営する「お酒とYotoの物語」というチャンネルの動画です。
➡︎ お酒とYotoの物語
ここで紹介されていたのが「和田助製作所」というブランドで製作されている「ボストンシェーカー(2ピースシェーカー)」です。
和田助製作所については、以下のブログ記事で紹介しています。
寸法やスペック
「ボストンシェーカー」は、1800年代終わりにボストンへ向かう航海中の船の中で考案され、ボストンで広まったことがその名前の由来とされています。
また別名「2ピースシェーカー」とも呼ばれ、ボディとトップの2つのパーツからなっていることでそう呼ばれています。
- 高さ:215mm
- 口径:85mm
- 重量:290g
- 材質:ステンレス
570mlの方は、男性の自分が片手で余裕で持てるサイズ感です。
500mlのペットボトルと比較すると、ほぼ同様のサイズであることが分かります。
ペットボトルを振ることができる方は、問題なく持つことができると思います。
一方で、太さが、最も太いところで直径8.5cmもあるため、女性や手の小さい方は400mlや280mlの小さいサイズのシェーカーでも良いかもしれません。
洗練されたシンプルなデザインながら、ちょっとポテッと丸みを帯びた外見はとても美しく見えます。
外面は鏡面仕上げでツルツルですが、内面はツヤ消しのマットな質感となっています。
カクテルシェーカーの種類は大きく分けて3つ
①「ボストンシェーカー」こと「2ピースシェーカー」
バーテンダーがシェークする時に使用しているイメージに最も近い形状のシェーカーです。
マッシュしたフルーツやミントなどの香草を使用したカクテルを作る時に使用したり、空気を多く含ませることができるためミルクを用いたカクテルをフワッと仕上げたい時によく使用されます。
空気に触れることでアルコール自体も角が取れてまろやかな仕上がりになるのも特徴です。
構造がとてもシンプルなため、注ぐ際に砕けた氷(アイス)がカクテルに入らないよう、「ストレーナー」という茶こしの様なバーツールが必要になります。
扱いに慣れる必要が多少ありますが、手際よく使用してサッとカクテルを作ることができたら、宅飲み上級者を語る人気者になることができます。
洗いやすいので、片付けが楽というのもかなりのメリットです。
②「3ピースシェーカー」
ボディ、ストレーナー、トップの3つのパーツから構成されているシェーカーです。
ボディがやや丸みを帯びたデザインとなっており、こちらも空気を沢山含ませることができます。
ストレーナーを別で購入する必要はありません。
ボストンシェーカーほどのスタイリッシュさは無いですが、扱いやすいため初心者に最もオススメされています。
③「バロンシェーカー」
こちらもパーツは3ピースシェーカーと同様ですが、ボディの部分が丸みがないものを言います。
特徴としてはその形状から成される甲高い氷の音。
この音を好んでバロンシェーカーを使用する方もいるそうです。
ボストンシェーカーの使い方
振り方の流儀
詳しい使用方法はYotoさんのチャンネルや、プロのバーテンダーさんの解説ブログや動画を見ましょう(笑)。
私はもちろんバーで働いた経験もないただの酒好きですが、それでも慣れてくるとある程度は美味しくカクテルを作ることができました。
なにより、シャカシャカと鳴る氷の音が気持ちよく、練習するのが楽しいのですぐに上達すると思います(プロの方のレベルには到底及びませんが)。
氷を入れて、フルーツやスピリッツを入れて、さらにジュースやリキュールを加え、とにかく振る!混ざったらボディにストレーナーを引っかけて、グラスに注ぐだけです。
簡単に文字にできてしまう工程ですが、細部にこそ神は宿り、技術がモノを言う部分です。
バーに行って頂くものには遠く及びませんが、それでも自分で作ったカクテルはまた一味違った美味しさがあります。
流派などもあるかもしれませんが、私はとにかく空気が沢山含まれるように、そしてよく混ざるように、できるだけ大振りで、氷の音も綺麗に鳴るようにシェークしています。
完全に自己流です。
フタが開かなくなる問題
氷を入れてシェークすると、内部の空気が冷やされて陰圧となり、トップ(フタ)部分がきつく締まるようになっています。
これにより中身がこぼれることが全くないので、よくできてるな~と最初は思いましたが、これがまたキツすぎてなかなか開かなくなってしまうのです。
このシェークした後にフタを開ける作業が、ボストンシェーカーを使用する上で最も難しい部分です。
私も、色々な解説動画を見てやっとコツをつかみました。
持っている状態でこれを上から見ると以下の写真のように、トップ(フタ)が右に傾いたようなハマり方をしているのが分かります。
左に三日月のような隙間が見えます。
この状態で、右手でボディの上の方を右から左にガツンと叩きます。
それと同時に持っている左手は、トップが右方向に傾くように指で押し続けます。
こうすることでボディ右上方に「てこの原理」が作用し、開けることができます。
手首の付け根で叩いたり、パフォーマンス好きなバーテンダーさんなんかだと肘で叩いたりします。
慣れるまでは手が痛くなったり、力の入れ方が分からなかったりして難しいですが、練習すればするほど上達するので、技術を身に着けるといった楽しみもあります。
トップパーツが自分の方向に倒れている方法でも同様にうまく外すことができます。
まとめ
今回は「和田助製作所」の「ボストンシェーカー」をご紹介しました。
慣れるまで扱いが多少難しいものの、練習して上達して美味しいカクテルをつくることができれば、宅飲みがグンとアップデートされること間違いなし。
毎日毎日、缶ビール&ハイボールの生活も良いですが、好奇心もシェークされた方は是非一度、手に取ってみてはいかがでしょうか!