【レビュー】 「ジュラパワーペグ」「パワーペグSUS」が最強! 【鍛造との比較も】

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キャンプのペグは鍛造ペグばかり使っていましたが、なんせ重い!!

ということでペグの軽量化を探求して辿り着いたのがユニフレームの「パワーペグSUS」と「ジュラパワーペグ」の2つ!

よほど硬い地面や石の多いサイトではない限り必要十分な固定力と刺し心地であり、チタンペグよりも軽いし日本製なのでとても良いです!

ペグに悩めるペグ難民の方々は、ぜひ参考にしてみて下さい!

目次

ディティール

日本の大手アウトドア用品ブランド「UNIFLAME(ユニフレーム)」におけるペグの主力製品は2つ!

パワーペグSUS

ステンレス製で3サイズ展開されています。ヘッド部分は平打ち加工されており楕円形ですが、地面に刺さっていく芯部分は円形です。ネックに曲げ加工を施していることで打ち込む際の力が地面に刺さっていく芯棒へ伝わりやすくなっています。

シンプルなペグですが、テントなどに付属しているものとは訳が違います。鍛造ペグ並みの強度とそこそこの軽量さを兼ね備えており、ともすれば最も使いやすいペグの一つかもしれません。

唯一のマイナスポイントは、1本1本にご丁寧にシールが貼られており、それがとんでもなく剥がしにくい点。シール剥がしは必須です。

ジュラパワーペグ

全面に平打ち加工を施しており、直径も8mmとっているので、軽量なのに強度が高くなっています。パワーペグSUSと同様にネックの曲げ加工もあり、打ち込みやすくなっています。

ジュラというのはおそらく使用材質であるジュラルミンから由来していると思われますが、ジュラと言えば恐竜を思い出すので、その丈夫さを表現するダブルミーニングだと個人的には解釈しています(笑)。

さて、なんと言っても最初に驚くのはその軽さです。長いサイズである25cmの方でもたったの39gという驚異の軽量化が実現されています。

心配なのは簡単に曲がったりしないかという点なんですが、こちらも平打ち加工で強度がアップしており、テントに使用しましたがよほど硬い地面であったり、石が多いサイトではない限り曲がることは無いと感じる使用感でした。

さらにネック部分に曲げ加工を施していることで、ペグダウン時のハンマーの力を地面に埋まっていく部分へダイレクトに伝えやすくなっているため、打ち込みやすさにも工夫が施されています。

軽くて強いと言えば「チタンペグ」もありますが、チタンペグって、探しても芯とフック部分が溶接されたものしか見つからず、フック部分まで一体型となっているものが見つからないのです。私は以前、某中華ブランドのチタンペグを使った時に、溶接部分からフックが分離してしまい使えなくなってしまった経験があり、それからはチタンペグは使っていません。FIELDOORから綺麗に溶接されたものも出ていますが、不安感を抱きながら使いたくはないので。

そこで見つけたのが今回の「パワーペグSUS」と「ジュラパワーペグ」ということです。

スペック

パワーペグSUSのスペック

パワーペグSUS 200パワーペグSUS 300パワーペグSUS 400
長さ20cm30cm40cm
直径7mm7mm8mm
重量70g100g170g

材質:18-8ステンレス

ジュラパワーペグのスペック

ジュラパワーペグ 200ジュラパワーペグ 250
長さ20cm25cm
直径6mm(平打ち)8mm(平打ち)
重量約17g約39g

材質:超超ジュラルミン

レビュー

使用感 【鍛造ペグと比較してみる】

最も使いやすいペグの長さは30cm前後のものであると言われており、今回は「鍛造ペグ28cm」と「パワーペグSUS 300」「ジュラパワーペグ 250」を比較しながら使用感をお伝えしていきます!

鍛造ペグは「村の鍛冶屋」の「ELLISSE(エリッゼ)ステーク」を使用しています。

最初にまとめると以下の表のようになります。詳細はその後で記載していきます。

パワーペグSUS
300
ジュラパワーペグ
250
鍛造ペグ
28cm
材質18-8ステンレス超超ジュラルミンS55Cスチール
軽さ
打ち込みやすさ
安定性
抜きやすさ△〜○△〜○
耐久性
管理しやすさ

軽さ

軽さに関しては以下の通りです。

  • パワーペグSUS 300:100g
  • ジュラパワーペグ 250:39g
  • エリッゼステーク28cm:185g

長さの微妙な違いとは一切関係なく、圧倒的に「ジュラパワーペグ」が軽いです。

ザックでのみでの軽量キャンパーや、なるべく荷物を軽くしたい方はジュラパワーペグ一択でしょう。チタンペグにも圧勝です。

ただし後述しますが打ち込みやすさや耐久性などは「鍛造ペグ」にはかなり劣るので、使用するキャンプサイトを厳選するなど妥協は必要です。

打ち込みやすさ

打ち込みやすさは①材質の頑丈さ、と②形状の2点から「鍛造ペグ」に軍配が上がります。

まず①材質に関してです。「鍛造」というのは、鋳造とは異なり、1100℃に熱した鋼材を1トンの力で圧縮することで金属内部の空洞を少なくし、剛性を高める金属の加工技術のことです。

これによって作られた鍛造ペグは、石を砕きながら地面に刺さっていくので、どんな地面のキャンプサイトであっても問題なく大抵は問題なく打ち込んでいけるような、とても強度の高い種類のペグとして知られています。

一方で「パワーペグSUS」はまだ良いのですが、「ジュラパワーペグ」は石やよほど硬い地面では打ち込めない場合があります。打ち込む場所をきちんと選べば大抵は問題ないですが、石があるのに無理に打ち込もうとすると曲がってしまうこともあるので要注意です。ハンマーで叩いた時の感触も柔らかい印象を持ちました。

「パワーペグSUS」は「ジュラパワーペグ」と「鍛造ペグ」の中間といった印象です。ある程度硬い地面や多少の石であれば問題なく打ち込むことができます。

一応、公式では「パワーペグSUS」はコンクリートに打ちこめると銘打っているので相当頑丈なのは分かります。

そして②形状に関してです。

巷に溢れる「鍛造ペグ」のほとんどは、エリッゼステークのようにハンマーの当たるヘッド部分の面積が広くなっているので打ち込みやすいですが、一方で「パワーペグSUS」と「ジュラパワーペグ」の方はヘッドにそういった面積の広い部分が無いため、細い曲線の部分にハンマーを打たなければならず、打点の位置や力の入れ具合に多少のコツが必要です。

ハンマーで打つ位置に関しては、地面に刺さっていく芯の延長線上にあたる部分(下の写真だと黄色い丸のあたり)を叩くと、上手に力が伝わり地面に刺さっていきます。力の入れ具合に関しては、ペグの延長線上方向に向かって叩くと良いです。慣れてしまえばそんなに苦労しません。

安定性

これはどちらかと言うとペグの長さに左右される部分だと思うので、この3つのペグでそれほど大きな差があるようには感じませんでした。安心感があるのは「鍛造ペグ」ですが、しっかり根元まで打ち込むことができれば、どのペグも安定しています。

抜きやすさ

これに関しても「鍛造ペグ」が勝るでしょう。

鍛造ペグのほとんどは楕円形の形状であり、ペグ抜き用の穴にペグ抜きを突っ込んで回転させて捻ることで、地面とペグとの間に空間が生まれ、抜きやすくなるといった特徴を持っています。

一方で「パワーペグSUS」と「ジュラパワーペグ」はシンプルな形状なので、多少断面が楕円であるとは言え、回転させても地面との間に空間ができにくいので何度も捻りながらでないとなかなか抜けてきません。

また、ペグ抜きを持たず、余ったペグを引っ掛けて抜くという方は苦労するかもしれません。ペグのヘッド部分の屈曲が浅めなので、引っかかりも浅くなり力が加わりにくいためです。

さらに、地面があまりにも硬かったり凍結している場合などは、「ジュラパワーペグ」は曲がってしまいそうな感じもありました。

耐久性

「鍛造ペグ」は5回くらい使用したものです。「パワーペグSUS」と「ジュラパワーペグ」はそれぞれ1回地面に打ち込んだ後の状態です。

耐久性は頑丈な「鍛造ペグ」が最も高いでしょう。

管理しやすさ

「鍛造ペグ」は鉄なので錆びやすいという欠点があります。使用後は土をしっかり落として乾燥させておく必要があります。

ステンレスである「パワーペグSUS」や超超ジュラルミンの「ジュラパワーペグ」はサビにも強いので管理はしやすいでしょう。

まとめ

「鍛造ペグ」は固定性がしっかりしており、打ち込みやすく抜きやすいなどメリットはとても多い優秀なペグですが、最大の欠点である重さが気になる方は「パワーペグSUS」や「ジュラパワーペグ」がオススメです。

「パワーペグSUS」は軽量ながらもコンクリートを打ち抜ける強度を持ち、硬い地面のサイトに行く機会が多い方は「ジュラパワーペグ」よりも安心して使用できると思います。軽さと打ち込みやすさ、固定性は「鍛造ペグ」と「ジュラパワーペグ」の良いとこどりで意外と使いやすいかもしれません。

「ジュラパワーペグ」はとんでもなく軽量なので、軽さを追求するキャンパーは一択ではないでしょうか!その分打ち込みやすさなどはやや劣るので(慣れれば問題ないですが)、使用する状況に合わせて使い分けることが大切です。

パワーペグSUS
300
ジュラパワーペグ
250
鍛造ペグ
28cm
材質18-8ステンレス超超ジュラルミンS55Cスチール
軽さ
打ち込みやすさ
安定性
抜きやすさ△〜○△〜○
耐久性
管理しやすさ
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