梅雨明けの便りを待ち遠しく思っても、それがなかなか届かないこの季節。
ギラッギラの夏が早く来ることを願ってこの記事で一休みして下さい!
Some people feel the rain. Others just get wet. (雨を感じれる人もいるし、ただ濡れるだけのやつもいる)
ボブ・マーリー
Singing In The Rain Again / OCEANLANE
ギターのイントロが不規則に打ち付ける雨音のように聞こえるこの一曲。Vo.武居創(百獣の王ではない方)の流暢な英語はさながら日本版「Raindrops Keep Fallin’ on My Head(雨にぬれても)」にも思えます。小雨でも土砂降りでも、明るい気分になりたい時に聴くとスッキリするかも!
Walking on the clouds / 藤原さくら
雲の上には雨が降らないが、浮かれているのかそんな気持ちで雨の中を歩いている少女の歌。水たまりの反射が特徴的なミュージックビデオの完成度も高く必見です。ビジュアルとのギャップがすごいイケボで和製ノラジョーンズとの呼び声も高い彼女の歌声は『Ellie』も然り英詞がとても似合います。
雨が降れば / never young beach
最近ははっぴいえんどの細野晴臣感がさらに強まっているネバヤンが、まだ5人で、まだロン毛で喫茶店から出てきていた頃の名曲です。『明るい未来』とはまた違ったギターの音が心地よく、雨の中で踊り出したくなるようなノスタルジックな心地よさが特徴的。
Radio / the HIATUS
ハイエイタスで「雨」と言えば、ELLEGARDENと決別するかのようなキーボードのイントロから始まる「Ghost in the rain」も有名ですが、個人的にはこちらもおすすめ。しっとりしたテンポからサビの流れるような英語はそのまま、傘に着地した雨がフレームを伝って落ちていく風景が思い浮かびます。
レイニーブルー / 徳永英明
元祖モノマネされまくり王・徳永英明氏のデビューシングル。歌声が雨の雰囲気とマッチしており最小限の楽器隊がそれを引き立てています。尾崎豊との友達になるorならないエピソードがありますが、今聴いてみるとどことなく尾崎豊と歌い方も似ているような気がします。
レイン / シド
雨の曲を取り上げるならシドは外せない!というのが私の考えですが、それは鋼の錬金術師の最終エンディング曲としての印象が強いから。タイアップとしての物語の雰囲気を抜きにしても名曲だと思います。
雨 / ペトロールズ
新宿が豪雨になる『群青日和』で有名な東京事変。そのギターを務める「浮雲」が、本名の長岡亮介としてフロントマンを務めるバンドがペトロールズです。ファンファンファファファという特徴的なイントロはまさに雨!色気のあるセクシーな雨ソングといえばこれ。音楽業界内でもファンが多く、コンピレーションアルバムも出ていたりします。
Spuall / 松本英子、福山雅治
松本英子氏へ楽曲提供したものを、同年に福山雅治氏がセルフカバーしています。提供した本人の方が有名になってしまっているという歌手泣かせぶりはさておき、雨上がりの恋の行方が気になる一曲。
恋音と雨空 / AAA
ビジュアル最強で全員歌も上手いとなれば、今やBTSをはじめ他にも様々なアイドルで当たり前の常識になっていますが、そのパイオニア的存在がAAAだと思います。SKY-HIに変身する前の日高光啓も在籍しています。8人いたのがだんだんとメンバーが脱退していき、なんやかんやあって活動休止してしまいましたが、それぞれのキャラが立っていてこれほど魅力的なグループはそうそう無いでしょう。
街は雨降り / Lamp
ボサノヴァ風音楽にギターやベースと永井祐介氏・榊原香保里氏のツインボーカルが乗っかるスリーピースバンド「Lamp」。ジャケ写やタイトルは歌謡曲の様相を呈していますが、シンセサイザー以外にも、フルートやアコーディオン、バイオリンなど色々な楽器も使用していて、キラキラした音楽性の高さにうっとりするでしょう。日曜日の朝が雨だったらLampを聴いてゆっくり過ごすのも手。「さち子」などインパクト大の名曲もあるので是非聴いてみて下さい。
通り雨 / Mr.Children
バンドとして成熟しきった頃の「箒星」や「しるし」と同時期の曲。葛藤と内省とでヒリヒリしていた桜井和寿はもうそこにはおらず、このアルバムはCDジャケットからも分かるように家族を大切にしたり、自然体な雰囲気が漂う曲が多く、雨から希望を歌えるようになっています。
Rain / SEKAI NO OWARI
『メアリと魔女の花』の主題歌。雨のありがたさを歌った農家のおじさん万歳の名曲。というのは冗談で、個人的な感想としては、映画マグノリアで有名なファフロツキーズ現象などのワードを自然に歌詞に盛り込んでおり、そのファンタジーチックな雰囲気とバンドの世界観がマッチしている、このバンドにしか作れない雨の曲だと思います。
思いがけず雨 / Magakumo
現代版フリッパーズギターかと思うほど、渋谷系満載の曲作りが魅力的な2021年結成の若手大注目バンド!ネオネオアコというコンセプトを掲げています。初期の椎名林檎の歌声感もちょこっと感じる。
通り雨をむしろ喜んでいるんじゃないかと思うくらいポップで明るい曲調に元気が出ます。
雨燦々 / King gnu
ご本人たちも「明るい曲です」と紹介するほどで、雨上がりを待つのではなく、びしょ濡れになりながら今を歩いていくというメッセージのこもったキラキラした雨ソングです。King gnuは歌詞の泥臭さと言うかどことないダサさがある意味スパイスのような魅力だと個人的に思っていますが、それが無いせいか、紅白歌合戦でお茶の間の度肝を抜いた「白日」並みにヒットするかと思ったのにあまり売れていないのが不思議なところ。
雨上がりの夜空に / RCサクセション
ご存知、故・忌野清志郎がフロントマンのバンド。ザ・クローバーからリメインダーズクローバーを経て、その継続(Succession)という意味でこのバンド名にしたとか。愛車のサニークーペに雨の日は乗れないことを、恋慕模様とのダブルミーニングな歌詞で歌い上げる、お茶の間で流しちゃっていいの?!感満載なセクシー雨ソングです。家族と聞くと気まずい曲歴代1位でもあります。
雨上がりに見た幻 / the Pillows
「ジョークは笑うのが礼儀さ」というカッコ良すぎるフレーズから始まります。一通り歌詞を書いてから、ぴったりのワードをタイトルにするという一定のバンドにありがちな命名タイトルだとは思いますが、歌詞の中には雨が降っている情景はほとんど出てきません。ハイブリッドレインボウやスケアクロウなど名曲が多すぎるので、雨ソングらしくあまり陽の目を見ませんが、バンドとしてのこれまでの苦労や残してきたものを振り返る隠れた名曲です。
たくさん音楽を聴こう!
▼雨の日には家の中で香りを楽しもう!▼