トヨタから発売された「カローラクロス」。
オプション装備であるアクセサリーコンセントを付加すると、ただの自動車ではなく、ポータブル電源としても使用できる自動車になっちゃいます。
アウトドアを嗜む人からするとむしろ、荷物を載せることができ、乗り物にもなる、でっかいポータブル電源とも言えるでしょう。
広い意味で言えば「キャンプギア」ですねこれは。
カローラクロスとは?
2021年9月14日に発売開始となった、トヨタカローラシリーズ初のSUV車です。
半導体の生産調整の影響で納期が大幅に遅延しており、9月に予約したものが5か月経ってようやく納車になりました。
これでも早い方なんだとか…
SUV車としては社内外問わず同規格のものと比較しても比較的低価格帯で購入できることから、発表当初から人気の車種となっています。
個人的にはカローラ特有の「Cマーク」が未だにどうしても好きになれないですが、ヘッドライトのブツ切りシーケンシャルウインカーがかなりイケてるのでプラマイプラスのお気に入りです。
動画レビューなどで批評されていた内装のデザインも思っていた以上に高級感があり満足しています。
もともと所有していたのが、伊原剛志さんのCMで知られる2007年発売のトヨタ「ヴァンガード」でしたので、10年来の自動車の発展具合をまじまじと実感しています。
さて、どんな車を購入するにしても、新車購入の際に悩むポイントの1つが「オプション装備の選択」です。
このカローラクロスも例外でなく、オプション装備として人気の2本軸となっていたのが「パノラマルーフ」と「アクセサリーコンセント」です。
今回はその内の「アクセサリーコンセント」についてのお話です。
自動車をポータブル電源化できるオプション「アクセサリーコンセント」とは?
トヨタ車にメーカーオプション装備されている「防災給電システム」。
ガソリンを電気に変える媒体として自動車を利用することができるようになり、自動車に装備されたAC100V電源コンセントにお手持ちの電化製品のプラグを差し込むことで、その電化製品を使用することができちゃいます。
このコンセントのことを「アクセサリーコンセント」と呼び、いわば家にあるコンセントと同じように使うことができるというシロモノです。
言い換えるなら、まさに自動車を「ポータブル電源」かのように使用することができるということです。
カローラクロスの場合、ガソリン満タンの状態で1日あたり400W程度の消費電力を使用する条件であれば、最大で4.5日間の電力供給が可能となっています。
ラゲッジスペースの左後方にポツンと存在感なくコンセントが位置しています。
こんなにこじんまりとしているのに、いざという時には大活躍してくれるというまさに縁の下の力持ち的な存在です。
「ポータブル電源」を備えた「カローラクロス」を入手 【オートキャンプの新たな相棒】
家の中から大自然へとくり出してみると、電気というもののありがたさが身に沁みて感じます。
私たちの生活では、灯りを灯すのにも電気を使っていますし、調理の熱を得るのにも電気を活用していますし、TVやスマホなどの娯楽のためにも電気を必要としています。
衣食住を成立させるために電気は欠かせません。
時にキャンプでは、最近は電源設備を備えたキャンプ場も数多くあり、家にいるような快適な条件でキャンプできる機会も増えています。
そういった電源サイトでなくても、この給電システムとアクセサリーコンセントを完備した「カローラクロス」と一緒にキャンプに行けば、電気を使用した快適な外での生活を享受することができます。
私も今回カローラクロスを購入するにあたって、アクセサリーコンセントをもちろん付けました。
不便を楽しむことこそがキャンプと考える方にとっては矛盾していると感じるかもしれない部分ではありますが、これで例えばケトルでお湯を沸かしたり、掃除機でテント内を掃除したり、ポータブル冷蔵庫を使用したり、大自然の中でプロジェクターを使用して青空映画観賞会をしたり、などとできることが一気に広がり夢が膨らみます。
今シーズンはより快適なキャンプライフが送れそうです。
緊急時にも役立つ
災害が発生した場合、最初の3日間は人命救助が優先され、電気・ガス・水道といったライフラインの復旧はそれ以降に後回しされてしまうそうです。
そのため少なくともこの最初の3日間は、私達が普段当たり前のように享受しているこれらのエネルギーを頼ることができず、原始時代のような生活をしなくてはなりません。
電力に絞ってみると、実際に災害後の電力復旧にかかった期間は、阪神淡路大震災で本震の6日後、東日本大震災で7日後であったそうです。
この期間も生活を維持し、生き抜くためには、カセットガスを用意しておくとか、水を倉庫に備えて置くだとか、それなりの準備をしておく必要があります。
ここで登場するのが「給電システム」を備えたマイカーです。
おそらくガスや水道よりも電力の確保が最も難しいことと思います。
こういった場合に、約4日もの電力が確保できるのはとても心強いです。