世界トップクラスの予防歯科先進国であるスウェーデンにおいて、最も有名と言っても過言ではない「Tepe」の歯ブラシ。
虫歯になりたくない方はこの記事を読んだ方が良いですよ!
「TePe(テペ)」とは?
1965年に設立された、予防歯科製品を中心に扱うスウェーデンのブランドです。
「TePe」の歯ブラシや歯間ブラシなどは世界中で使用されており、歯科医や歯科衛生士がオススメもする歯科製品を展開し続けています。
スウェーデン人の50〜90歳の平均残存歯数は24.5本で、ヨーロッパ14カ国平均で18.7本(日本は50歳代で25本、80歳代で15本)と比較して高い数値となっています。そして、64〜74歳のスウェーデン人の無歯顎(歯が全く無い状態)率は2.7%で、ヨーロッパの平均15%と比べると、多くの高齢者が自分の歯を維持しています。
Tepe
ヨーロッパ内での予防歯科先進国として知られるスウェーデンですが、かつて1970年代までは虫歯で苦しむ人がたくさんいました。
公衆衛生学の発達などに伴い、歯科検診や定期的なメンテナンスなどの徹底によってその状況は改善し、現在では虫歯率の低さでは世界トップクラスとなっています。
そんなスウェーデンの国民において、薬局で購入されている歯ブラシの77.1%(歯間ブラシに至っては82.3%)はなんとTePeの製品であると言われており、スウェーデンの口腔内の健康状態を維持するために欠かせないブランドとなっています。
また近年、企業が解決すべき課題の中でも必須項目とも言えるSDGsやESGといった視点も重視しており、環境・社会などにとって持続可能な部分を強調したデザイン開発を行なっています。
「TePe」歯ブラシの選び方 【形状×サイズ×硬さで!】
TePeの歯科用品は、大きく分けて以下のような括りで分類できます。
- 歯ブラシ
- 歯間ブラシ
- 特殊ブラシ
- イージーピック(つまようじ)
- デンタルフロス
その中で歯ブラシを選ぶ時は、①形状、②サイズ(大きさ)、③ブラシの硬さ、の3つをそれぞれ自分にあったものを選択すればOK!
①形状・②サイズ
まず形状に関してですが、テペの「歯ブラシ」はざっくり分けると以下の6種類があります。
そしてそれぞれの種類で対応するサイズがいくつかあるので、年齢や口・歯の大きさなどに従ってサイズを選択します。
大まかな特徴とオススメするべき人については以下の通りとなっています!
セレクト
台形ブラシヘッドと太柄の持ち手により磨きやすさが実現した定番歯ブラシ。人間工学に基づいているとのこと。「レギュラー(大人用)・コンパクト(就学児〜小さめヘッドが好きな大人向け)・ミニ(未就学児)・キッズ」とサイズ展開が豊富。カラーも豊富でファミリーで色違いで使用するのもオススメ!子供向けにイラスト入りのデザインや、フィラメント(ブラシ)部分に色の付いたカラーデザインもあります。
スプリーム
長短2サイズのフィラメントを用いることでブラシが2層構造となっており、歯間や歯肉ポケットにもブラシがしっかり届きます。コンパクトサイズもあります。ブラシの硬さは「ソフト」のみ。
ノヴァ
ブラシヘッドの先端が細長くなったタイプ。奥歯や細かい部分を磨くのにも適しています。
グッド
ハンドルはサトウキビ由来、ブラシフィラメントはバイオベースのポリアミドから生産されており、96%自然由来のシリーズです。サイズは「レギュラー・コンパクト・ミニ」の3種類。プラスチックであることが多い歯ブラシですが、これを使えば歯だけでなく地球をきれいに磨くことにもなります!
クラシック
セレクトのブラシヘッドが長方形なタイプ。広めのブラシ面積がお好みの方にオススメ!
チョイス
スウェーデンのFSC認定木材を使用した木製のハンドルと、交換可能な3種類のブラシヘッドが付属します。これを使っている人をあまり見かけたことがありません。
ちなみに・・・
「レギュラー」サイズは日本で市販されている普通の歯ブラシと同等のサイズ感です。
③ブラシの硬さ
最後にブラシの硬さを選択します。
タイプごとに選べないものもありますが基本的にはブラシの硬さを「ミディアム(硬め)・ソフト(柔らかめ)・エクストラソフト(極柔らかめ)」の3種類から選択することができます。
また、全ての歯ブラシにおいて、ブラシの毛先はTePeの特殊製法によりラウンド加工が施されており、歯と歯肉を傷つけにくくいデザインになっているので、硬めでも歯茎が痛くなることは少ないでしょう。
まとめ
とりあえず、数が多すぎてどれを使ったら良いのか分からない!という方は、まずは定番の「セレクト」、お子さんであれば「セレクトコンパクト」や「セレクトミニ」を選ぶと良いと思います。
ブラシの硬さは「ミディアム・ソフト・エクストラソフト」の中間規格であるソフトでさえも思ったよりも硬さはあります。しかしながら歯を磨き終わった後に歯茎が痛くなるような乱暴な硬さではなく、ちょうど良い、まさに適度な硬さをしていると感じました。
そのため普段使用する歯ブラシが柔らかめな方は「エクストラソフト」を、普段ふつう〜やや硬めの歯ブラシを使用している方は「ソフト」を、それでも物足りないハードな綺麗好きは「ミディアム」を選びましょう。
あとはお好きなカラーやデザインで歯磨きを楽しむだけです!
「TePe」で北欧のツルピカ健康歯を手に入れる! 【レビュー】
数あるテペの歯ブラシの中で、オーソドックスな「セレクト」の、サイズは「レギュラー」、硬さは「ソフト」を使ってみました。
使ってみてまず初めに思うのは、ハンドル(持ち手)が太めでとても握りやすいということ!
よく聞くけどイマイチよく分からない人間工学に基づいているとのことで、歯茎などを痛めないように力のコントロールがしやすくなっています!
さらにハンドルとブラシヘッドはそれぞれ絶妙にテーパード加工された台形となっており、持ちやすい上に磨きやすいという極上の歯磨き体験を実現するために研究し尽くされた努力の結晶が感じ取れるもはや「作品」と呼べるレベルになっています。
またブラシヘッドへと続くネック部分は熱を加えることで曲げることができるので、自身の口に合った形状へ変化させることもできちゃいます!
ブラシの硬さも程よく、柔らかいのにコシがしっかりあるフィラメントが汚れを消し切ってくれます。歯茎が痛くならないのは特殊加工されている毛先のラウンド形状によるものでしょうか。
見た目は普通の歯ブラシとそんなに変わらないので、私も最初は過剰評価ではないのかと懐疑的でした。
しかし使ってみると分かるその異常に使いやすくて病みつきになる使用感は、もうTePe以外の歯ブラシに戻れなくなるかも…。
ブラシの毛の密度が高いためか、根元に歯磨き粉が残りやすいので、その点は注意して使用後はしっかり洗い流しましょう。
「歯間ブラシ」もオススメ!
虫歯予防には実は歯間ブラシを使うこともとても大切です。
TePeの歯間ブラシは3種類あるのでご紹介します!
オリジナルシリーズ
ストレートなブラシとフラットで持ちやすい持ち手が特徴。
サイズも4S〜4Lまでの9サイズ展開されており、口の大きさや歯間、年齢によっても使い分けることができます。
エクストラソフトシリーズ
歯茎が敏感な方用の、ブラシの毛が柔らかいタイプの歯間ブラシです。
3S〜LLまでの6サイズ展開されています。
アングルシリーズ
ブラシヘッドが持ち手に対して斜めについているため、奥歯などの歯間を綺麗にするのに向いています。
こちらも4S〜Lまでの6種類のサイズ展開があります。
ワイヤータイプの歯間ブラシが苦手な方は、「イージーピック」という爪楊枝の進化版みたいなのもあります。