思い出補正によるプレミアを抜きにしても、エピソードがたくさん詰まった何気ない「通り道」が誰にでもあるはず。
あの頃の自分に胸を張れるような大人になっていますか?
小さい頃を思い出す邦楽曲18選 【久しぶりに通学路を歩いてみたくなる】
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僕らは未だに身体測定で背伸びをする / ちたへんりー
YouTubeにおいてアコギの弾き語りスタイルでクオリティの高いカバー曲を演奏する、兵庫県出身のシンガーソングライター。
5ヶ月連続リリースのオリジナル曲第1弾として発表された本作は、ザリガニが釣れるため池、傘を振り回して怒られたこと、カレーの匂いなど、きっと誰もが経験したことのある帰り道の景色を思い出すはず。
失敗したり泣いたりしても、あの日の延長線上で「まあええ」んやでって励ましてくれる応援ソングになってます。
夏蝉 / 熊木杏里
あのKing gnuやGLIM SPANKY、FAITHなどと同じく長野県出身のシンガーソングライターです。
ノンビブラートボイスを特徴とした美声が、田舎のカラッとした夏の風のように思い出の上を通り過ぎていく綺麗な一曲です。
TRIP SKY / スーパーカー
くるりや中村一義らとともに1990年代を代表するバンドの1つスーパーカーですが、初期はキラキラポップな青春ギターロックバンドでした。
1stアルバムの最後の曲として収録されているこの曲は、小さい頃のまだ空が遠くて真っ青だった頃を思い出させてくれるような爽やかさ。「空」といえばこの曲に勝るものは無い!ともいえる1曲です。
大人になったら / GLIM SPANKY
仕事帰りの車内で地方ラジオ局から流れてきた時は衝撃的でした。
現代版ジャニスジョプリンのような歌と、ザ・フーなど1960〜70年代のあの辺を彷彿させるギターロックで、絶対に売れるだろと思った1年後にはワンピースの主題歌として話題に。
明らかにビートルズなどにも影響を受けている曲もあったりと、聴きやすいのに玄人にもオススメできそうな不思議なバンドです。
忘れ咲き / GARNET CROW
名探偵コナン君がランドセルを背負いながら歩いて、途中からチャリをモリ漕ぎして、最後はスケボーでターンをかますED、その時に流れていた曲です。
コナン補正も相まって懐かしさを感じる方も多いでしょう。
旅路 / 藤井風
僕たちはいつになれど少年です、と現時点もまだずっと長い旅の途中で、幼い頃がかけがえのない思い出となっているように、今この瞬間も思い出や記憶になっていくことを歌っています。
静かな日々の階段を / Dragon Ash
私は、今でもこの曲がDragon Ashひいては降谷健志(Kj)の最高傑作だと思っています。
日々の生活を丁寧にそして大切に生きることの大切さを学べます。
純夏 / エイジアエンジニア
夏休みに田舎の爺ちゃん婆ちゃん家に遊びに行ったあの夏へと連れていってくれる1曲です。
情景盛り沢山のこの曲は計6分間の大作ですが、知らないうちに最後のサビまで到達している、まるで本当に充実した一瞬の夏を経験したかのような錯覚に陥ります。
帰り道 / OAU
女優のりょうのパートナーとしても知られているBRAHMANのTOSHI-LOW(宮田俊朗)を中心としたアコースティックバンドです。
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDとして活動していたバンド名を2019年に変更し現在のスタイルに至っています。
見た目はイカつめなお兄さんたちですが、騙されてはいけません、とんでもなく優しい歌、そしてバンドマンたちです。
小さな頃から / JUDY AND MARY
日本の音楽シーンを形成したとも言われるグループの1つ「REBECCA」の系譜を受け継ぐようなエモさとポップさとを備えた、1990年代を語るならば避けて通れないバンドJUDY AND MARY。
おそらく再結成は無いでしょうが、哀愁漂うギターとYUKIのボーカルは2001年に解散してからも、その人気は根強く、幅広い年代で今なお親しまれています。
さようなら、おかえり / YUKI
名盤『うれしくって抱き合うよ』の収録曲ですが、埋もれた名曲として知る人ぞ知るものです。
主人公は小学校入学したてくらいの男の子でしょうか。
「薫るる風と逃げ水」「夕立ち雲と約束」など、この一文だけでバッと情景がフラッシュバックしてくるような文学的な表現も聞きどころ。
1984 / andymori
1984年に誕生した小山田壮平の伝記的楽曲です。
Van Halenにも同名のアルバムがありますが、ロック黄金期を象徴する浅そうで意味深いタイトルです。
性格や生き方、死生感なんてものは家庭環境やちょっとした映画なんかで十人十色のベクトルに進んでいきますが、みんな始まりは同じ赤ん坊で、勉強が嫌いで放課後が待ち遠しく、得体の分からない何かに熱狂していた時代があった、そんな曲です。
抽象的な表現ばかりですが、血が通っているというか、不思議とリアリティがあり、80年代前後の生まれであればリンクして追体験する部分があるのでは。
Remember me / くるり
童謡『ふるさと』を現代アレンジしたらこんな曲になりそうです。
Music Videoの消しカスアートも雰囲気たっぷりで秀逸なのでご覧あれ!
ペダル / フジファブリック
ペダルを漕いで早朝の住宅街をチャリンコで疾走する姿は、人生のステージを進めるのと同じで一瞬で景色が流れていってしまいます。
曲がり角を曲がっても、見てきた景色が消えないようにしたいものです。
memories / 大槻真希
オレンジの水面に映えるルフィ達の後ろ姿を思い出したアナタ、きっと同世代です。
伊坂幸太郎の小説に「あの頃は良かったなあ、オアシスだったなあ、と逃げるような生き方はやめろ」みたいな名言がありますが、たまにふと戻りたくなる日常があって、それは日曜の夕食時だったりするんです。何十年経っても未だに冒険を続けている麦わらの一味みたいに、未来で振り返った時に、あの時も悪くなかったと思えるように生きていきたい今日この頃。
秘密基地 / 高田梢枝
アニメのエンディング曲率が高くなってしまいますが、こちらも「交響詩編エウレカセブン」のテーマ曲となっていました。
知名度こそ高くありませんが、知る人にはアニメタイトルを含めて根強い人気を博しています。
高田梢枝名義での活動は2016年に区切りを迎え、ラジオをきっかけに共演した「きくP」と「日々かりめろ」というデュオを結成しライブを中心に活躍しています。
葛飾ラプソディー / 葛飾孝平
21世紀ポップミュージックの旗手を標榜する、いかにも人の良さそうなエンターテイナー。
一般的には『こち亀』の主題歌である本楽曲が一人歩きしている様相ですが、その活動の裾野は広く、数多くのアーティストのプロデュースや楽曲提供、新しいバンドを立ち上げてのコラボなど多方面で活躍しています。
葛飾ラプソディーを聞いて、日曜日の夕食卓を思い出す人は私だけではないはずです。
あのデパート / 日食なつこ
2016年に閉店となった岩手県花巻市のマルカン百貨店をテーマに、小さい頃に家族で行ったデパートの思い出を綴る一曲です。それを歌い上げるのがピアノ弾き語りスタイルのアンジェラアキ路線を爆走するシンガーソングライター日食なつこ氏。
「特別な日しか行けなかったそこは片道15分の場所だった」や「ショーウィンドウの一番上はビールとコーヒーって知った」など、全てが冒険だったあの頃を懐かしむのにはピッタリな曲です。
筆者の地元にも、今はソーラーパネルがズラリと並ぶ更地になってしまった場所に三角のタワーが聳えるプチデパートがありましたが、そこのゲーセンでメダルを取って遊んだことなんかを思い出しました。
SingleやEPの表題として世に知られているもの以外にも、名曲はアルバムの角に眠っています。
私もCDやレコードで音楽を聴くのが好きですが、手っ取り早くダウンロードして聴くのも便利で情報量が段違い。
これらの楽曲は全てApple Musicで聴けるので、是非登録してみては!