テレビなどでも紹介され、一躍大人気商品となったアウトドアスパイス「ほりにし」。
それを皮切りに、以前からアウトドア業界各所から販売されているアウトドアスパイスや、新しく開発されるようになったものなど、色々なスパイスが注目されるようになってきました。
今回はその1つ「黄金比率の万能スパイス まっくす」をたまたまお店で見つけたので、買ってみました。
今のところ最大手の「ほりにし」と比較しながら徹底的にレビューしていきます!
「黄金比率の万能スパイス まっくす」とは?
小売店や飲食店オリジナルのドレッシングなど、調味料をはじめとした味に関するさまざまな食料品を取り扱っている株式会社「アグルス」の代表であり、アウトドア料理人「まっくす」として活躍する松浦高士さんが考案したミックススパイスです。
食品メーカーが本気で作ったアウトドアスパイスという肩書のもと、CAMPFIREというクラウドファンディングサイトで資金を募り、2021年3月に実現されました。
こちらも有名な宮崎のご当地スパイス「マキシマム」と名前が似ていますが、全くの別物です。
原材料:食塩、ガーリック、コショウパウダー、黒コショウ、粉末醤油、パプリカ、コリアンダー、唐辛子、混合削りぶし(さば、いわし、かつお節、むろあじ)、タイム、シナモン、アミノ酸等調味料。
これらが、料理人まっくすの監修のもと、素材本来のうま味を引き出す『黄金比率』で配合されており、肉や魚やパスタにさえ合うように作られています。
見た目は若干赤っぽいというかオレンジというか。
この赤味は唐辛子の色ではなくパプリカによるものだそうです。
気になるそのお味ですが、まず塩味がかなり強いです。内容量100gあたり48.8gも食塩相当量が含有されているためかけすぎ要注意です。特に室内調理で使用する際にはかけすぎるとかなり味が濃くなってしまいます。
また混合削り節が配合されているためか、魚類系のうま味を感じます。後述しますが魚料理とかなり合いそうな風味です。
公式ホームページでは辛さは全くないとのことですが、わずかにピリリとします。この辛さは少し舌の上に残り後を引くような印象もあります。
どちらかというと和食やアジア系理系に向けて作られたのかなという印象ですが、肉料理はもちろんのこと、魚や野菜にも合いやすいと思われますので、アウトドア用のスパイスとしてはかなり使いやすいのではないでしょうか。
賞味期限は購入日より1年以上はあるため、大勢でワイワイやりながら使ったり、家庭料理でも使用していけば、すぐ終わってしまうことも残ってしまうこともないと思います。
「ほりにし」との比較
おそらく業界最高の知名度であろう「ほりにし」。
お互い平仮名であるところがライバルみたいな印象を持たせます。
同じアウトドアスパイスですが、味見して思ったのはその味の印象は結構違うということです。
見た目
容器はどちらも全く一緒です。
開け口が少し緩いのでこぼさないように配慮は必要かもしれません。
粉末の見た目はやはり「まっくす」の方には赤みがあります。
「ほりにし」の方が粒が大きいですがこれはガーリックかと思われます。
原材料
まっくすは上記の原材料(成分)です。
「ほりにし」の原材料は以下のようになっています。
食塩、ガーリック、黒コショウ、レッドベルペッパー、粉末醤油、ミルポアパウダー、コリアンダー、植物油脂、チキン調味料、パセリ、パプリカ、オニオン、赤唐辛子、陳皮、ジンジャー、バジル、オレガノ、マジョラム、ローズマリー、ローレル、セロリーシード、アミノ酸等調味料、リン酸カルシウム
(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
どちらも内容量は100gであり、栄養成分表示は以下の通りです。
まっくす | ほりにし | |
熱量 | 193kcal | 206kcal |
たんぱく質 | 10.2g | 12.7g |
脂質 | 3.0g | 2.8g |
炭水化物 | 31.4g | 32.5g |
食塩 | 48.8g | 45.8g |
味の違い
どちらも塩味がかなり効いています。どちらかというと「ほりにし」の方がやや塩味は強いです。
味の特徴としては、「ほりにし」は塩味に加え、コショウやガーリック風味が強い印象です。そのため肉料理にはよく合います。チキン調味料や、ミルポアパウダー、パセリ、バジルなども含まれているため西洋料理を意識して作られている印象です。そういう意味でも肉との相性がかなり良いです。
一方で「まっくす」はコショウやガーリックの印象は「ほりにし」より抑え目であり、その代わりに、先ほども記述しましたが、混合削り節が入っているため鰹節のような風味とうま味を感じます。魚介系には「まっくす」の方が合いそうな印象です。これも先ほどお話ししたように、アジアや和食向け寄りな味の印象です。
辛みに関してはどちらも強くはないですが、下に残るピリッとした感じは「まっくす」の方がやや強いです。
個人的感想
最終的には好みによって振りかける方をチョイスするという感じになってしまいますが、正直なところ、私個人的には肉料理は「ほりにし」の方が好きです(笑)。
「まっくす」は少し化学調味料のような印象も…
しかし「ほりにし」には無い和風のうま味なんかは「まっくす」の方が感じられるし、「ほりにし」のガーリック感が苦手という方はオススメの商品です。
これからキャンプやBBQがしやすいシーズンになります。
どこかで見かけたら是非手に取ってみてはいかがでしょうか。