北欧の大国スウェーデンと言えば何が思い浮かびますか?
首都ストックホルムの美しい街並みや自然、日本でも家具や雑貨で名が知られているIKEAの本拠地、世界一臭い缶詰のシュールストレミング発祥の地などとしても知られています。
北欧雑貨としてはIKEAやmozなどの知名度の高いものから、知る人ぞ知る、通なオシャレ雑貨ブランドがとても豊富に存在しています。
そんな中でも、今回は特にみなさんに知ってほしいスウェーデンのおすすめ雑貨ブランドを、厳選してお届けします!
どこも通販やAmazonなどで買えるものですので、気になったらチェックしてみて下さい!
スウェーデンのおすすめ雑貨ブランド7選
Ikea(イケア)
2018年にその生涯を閉じた、創業者のイングヴァル・カンプラードが、1943年に17歳という若さで創業したブランド「Ikea」。
生涯をビジネスで語ることができるほど商才に長け、5歳から商売を始めていたというリアルマッチ売りの少年ですが、IKEAのシンプルな小物とは対照的に、ナチスに傾倒していた若年期や後年に長者番付に選出されるなど、インパクトのある過去を沢山持っています。
Ikeaが家具の取り扱いを始めたのは5年後の1948年のこと。
そこから徐々に現在のブランドスタイルに変化してきました。
より快適な毎日を多くの人々に届けるというコンセプトは、我々の生活に寄り添った家具や小物雑貨などを通して分かるように、70年経った今でも受け継がれています。
近年SDGsの普及からよく目にするようになったサステナビリティについても、早い段階からその概念を取り入れています。
品質やデザイン、価格、機能性などのバランスがとても良く、カンプラードの商才が伺える雑貨の数々は世界で最も有名な家具・雑貨ブランドとなりました。
アイテムについてはもはや語るまでも無いですが、マットなカラーリングでスカンジナビアデザインを中心とした「これぞ北欧」といったものばかり。
ちなみにブランド名はカンプラードのイニシャルである「IK」に、生まれ育った土地であるエルムタリッド農場の「E」と、アグナリッド村の「A」を取って冠されたよくあるパターンの命名方法です。
代表作の1つが北欧らしいペールトーンのカラーが特徴的なワゴン。
カインズなどのホームセンターブランドからもこれらを意識した製品が販売されていますが、やはり本場のカラーリングとデザインは真似できない洗練されたオーラを纏っています。
Ikeaといえばこれ、とも言えるフリーザーバッグ(プラスチックの袋)。
家具だけでなく、小物まであるのがIkeaの良いところ。
配置された北欧らしい柄が生活感を薄めておりなんともオシャレです。
インテリアがサマになるゴールドのボウルもあります。
Ikeaは日本では各地方に実店舗が13店舗ありますので、気になった雑貨や商品を実際に見て確認することもできます。
また世界最大級のインテリア・雑貨ブランドであるため、公式オンラインストアでも充実した製品を購入することができます。
もちろんAmazonや楽天などのECサイトでもほとんど全ての製品の取り扱いがあるため、通販を使用すれば日本にいてもそのアイテムを比較的手に入れやすい北欧雑貨ブランドです。
公式サイトはこちら➡︎ IKEA.com -International homepage – IKEA
moz sweden(モズ)
雑誌の付録で販売されるようになり、クレヨンしんちゃんのボーちゃんに似たエルク(ヘラジカ)がトレードマークのあのブランドです。
1996年に創業者のアンダース・ビリンが設立したインテリア企画会社Farg&Form(フェルグ&フォルム)社から派生し、アニマルコンセプトのギフトブランドとして誕生しました。
このヘラジカはボケーっとしていてなんとも愛くるしい見た目ですが、爪の垢を煎じて飲ませて頂きたい程のとんでもない額の業績を挙げています。
雑貨からアパレルまで、おそらく何でもあるんじゃないかという程、扱っている製品も幅広いので、欲しいものがきっと見つかると思います。
特に手ごろな価格で手に入る雑貨は、安いのに高い品質で根強い人気を誇っています。
生活のところどころにmozのアイテムを置くことで、とぼけたエルクを見るたびに、ほっと一息つけるような安心の空間を作ることができます。
北欧生まれの交通安全アイテムであるリフレクターも、もちろんmozから展開されています。
「moz sweden」の公式サイトはありませんが、たまに雑誌の付録で雑貨が付属していることもありますし、楽天などで購入することもできるので是非確認してみて下さい。
OMM design (オーエムエムデザイン)
デフォルメされた動物の顔が描かれたデザインのカトラリーやテーブルウェアなどで有名なブランドです。
2005年に設立され、「playfulness=遊び心」のあるデザインをテーマに、子供だけでなく大人も楽しめるような製品づくりを行っています。
ポップなデザインは一見乳幼児のおもちゃの様にも見えますが、その機能性はおもちゃの域を超えた実用性に溢れています。
特に日本で人気のアニマル調の可愛らしいフェイスデザインは、スウェーデン出身のアーティスト、インゲラ・アリアニウスのイラストを元に作られています。
雑貨としてはメラミン製のプレートやタンブラーなどが有名ですが、他にも弁当箱や、神経衰弱用のカードゲームなど、小物雑貨なども豊富にあります。
Marianne Hallberg(マリアンヌ・ハルバーグ)
スウェーデンの学園都市とも呼ばれ、運河に沿った美しい街ヨーテボリ。
ヨーテボリ出身で、大学にてデザインやクラフトを学んだ女性デザイナー、マリアンヌ・ハルバーグが2014年に工房を設立したブランドです。
特徴的なのは、フリーハンドで描かれたその平面的なデザイン。
定規などは使用せず、何なら利き手じゃない方の手で描いたんじゃなかろうかと感じるほどのラフで拙い線は、かえって味のある魅力を生み出しています。
目の錯覚にも似た、2Dと3Dの狭間を行き来するような不思議な感覚にハルバーグのセンスとユーモアを感じます。
公式サイトのオンラインショップで取り扱いがありますが、他にも一部商品は楽天などで購入することができます➡︎ mariannehallberg.jp
Glimmis(グリミス)
2003年に設立された「リフレクター」と呼ばれる反射材を専門に扱うブランドです。
リフレクターは、車のヘッドライト(ビーム)を反射することで交通事故を減らす目的で開発されており、身近なところでは交通標識などにも使用されています。
このリフレクター、実は北欧では50年以上の歴史があるアイテムです。
特にスウェーデンは交通安全大国であり、幼稚園や小学校では反射グッズの講習会があり、さらに全人口の20%が外出時はリフレクターを装着しているそうです。
グリミスのリフレクターは、かわいい見た目とは裏腹に、ヨーロッパ規格に準拠しているマイクロプリズムの再帰性反射剤を使用しており、国家に認められた高品質な機能性を有しています。
アクセサリー感覚で付けられるデザイン性なので、お子さんと一緒に選んでランドセルに付けても良いし、ランニングの際にライトを持ち運ぶのが重いと感じる方は、このグリミスをぶら下げて走り回るのも良いかもしれません。
公式サイトはこちら➡︎ スウェーデンで生まれたリフレクター「Glimmis(グリミス)」
Larssons Tra(ラッセントレー)
1946年に創業された木製インテリアブランドです。
大自然に囲まれた本社を持ち、そこでインスピレーションを得て生まれた、温かみのある木製のインテリア雑貨を展開しています。
スウェーデンの木材を使用したインテリア雑貨、北欧のオークを使用したキッチン雑貨、小物雑貨など沢山のアイテムがあります。
またラッセントレーの一番人気はこのシンプルな鍋敷きです。
小さく配置された存在感の少ない国旗のロゴが他とは違う風格を漂わせます。
小物では、スウェーデンの民族衣装、ダーラナホース(ダーラヘスト)と呼ばれる木彫りの民族馬、北欧におけるクリスマスの妖精トムテなどをモチーフにしたものなどが人気ですが、その他にも動物をモチーフにした可愛い小物が揃っています。
Sagaform(サガフォルム)
1994年にスウェーデンのデザイナーが集結して設立された、生活雑貨全般を取り扱うブランドです。
「人々に笑顔と喜びを届ける」という意味を込め、この名を冠しています。
描かれたパターンや柄ではなく、花のような形をしていたり、木工であったりと、その形状や素材感に北欧らしさがあるブランドで、日照時間が短く気温が低い北欧ならではの、家の中を明るくそして温かくしてくれるような雑貨が盛りだくさんです。
世界的にも製品の展開を行っており、大注目のブランドの1つです。
サガフォルムの雑貨もあまりお目にかかることが少ないですが、世界的に有名になってきているため徐々に知られていくようになるかもしれません。
こちらも取り扱っているオンラインショップやECサイトがいくつかあるため、気になった方はチェックしてみて下さい!
まとめ
スウェーデンだけではありませんが、北欧の国々には古くより「自然享受権」というものがあり、許可を取らずに好きな場所でテントを張ったり釣りをしたりすることができるし、野生の果物を採っても良いことになっています。
さらに近年では高負担高福祉が成り立つ世界有数の福祉大国でもあります。
これらは自己が自然の一部として成り立っているという意識の上に生活を送っていることで育まれたものであり、森羅万象に神が宿るとする日本の宗教観とも近い感じがします。
そんな国で生まれた雑貨の数々にも、大自然から切り取られた一部として我々と同じように息づくものがあるためか、どこか温かみを秘めており、生活の中にあってもごく自然に溶け込むような不思議な魅力があります。
是非、今回ご紹介したものを手に取って北欧の文化に触れてみてはいかがでしょうか!
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スウェーデンに関しては、ブランド数が多すぎて記事が長くなってしまうため、続編記事もあります。
北欧他国に関してもブランド記事を書いているので良ければご覧になって下さい。