「ゴールゼロが高くて買えない!!」
そんな方におススメするのが、あのゴールゼロと並び、いまやコンパクトLEDランタン(ライト)の2トップの片翼を担う「LEDLENSER(レッドレンザー) ML4」です。
プレミア価格となっている前者と比べると、かなり手に入りやすく、その機能も勝るとも劣らないことから、ランタン(ライト)探しにお困りの方々の夜にも明るい光を灯してくれること間違いなしです。
何よりオシャレでシェードなどカスタムもできてしまうユーザー満足度の高さ。
今回は、レッドレンザーML4の魅力についてご紹介していきます。
ゴールゼロ購入に二の足を踏んでいる人や、購入を悩んでいる方の参考になればと思います。
LEDLEMSER(レッドレンザー) ML4
今回ご紹介するのは、暖色タイプの方です。
スペックと機能
- サイズ:直径29mm×高さ97mm
- 光の色:白色タイプ(3950ケルビン)、暖色タイプ(2750タイプ)の2種類
- 照射力(ルーメン):<ロー>5、<ミドル>50、<パワー>150、<ブースト>300
- ビームパターン:ワイド
- 点灯時間(時間):<ロー>45(白色タイプ)、40(暖色タイプ)、<ミドル>8(白色)、7(暖色)、<パワー>2.5(白色)、2.2(暖色)
- 給電方法:リチウムイオン充電池(付属してます)or単3アルカリ電池1本
- 重量:71g(内容電池重量含む)
- 保護等級:IP66(粉塵に対しては完全に保護、水に対しては強い噴流に対して保護されますが、水没までは保護されません)
専用の充電池と、充電用のUSBケーブルが付属しています。
上部にはシリコンっぽい素材感のスイッチボタンがあり、これを押すことでライトが点灯します。
これ、かなりうまくできており、スイッチボタンが上部のフックの陰に隠れるような構造となっているため、リュックなどに入れた際に誤ってボタンが押されてスイッチが入るのを防いでもくれます。
点灯パターンには何種類かあり、5秒以内に押すごとに「ロー」「ミドル」「パワー」と3段階で明るさが強くなっていき、4回目には点灯します。
また、消灯・点灯問わず、0.5秒以内に2回連続でボタンを押すと、「ブースト」モードになって一気に明るくなります。これが意外と便利。
実際の光は、「ロー」だとサイトやテントの一部分しか照らすことができず、少し心許ないです。
「パワー」だとかなり明るくなり、テント内は問題なく照らしてくれます。
「ミドル」はこの中間の明るさであり、ミドルが最も使いやすい明るさかと思います。
実際私もミドルで使用していますが、明るさで困ったことは無く、充電も一晩は持ちます。
さらに、3秒間ボタンスイッチを押し続けると、光の色を「赤色光」に変更することもできます。
赤色光は直視しても眩しくなりにくい光と言われており、例えば登山で人とすれ違う時や、キャンプサイトで人が密集して多い時などに使用すると良いと言われています。
実際はあまり使うことはないかと思いますが緊急避難時や天体観測などにも便利です。
あとこれは購入するまで知らなかったのですが、レンズやボタン部分に蓄光素材が使用されており、消灯後も緑色にぼんやり光ります。
モノを判別するほどの明るさは無いですが、紛失しにくくする配慮かと思われます。
充電ポートはマグネットになっており、外れにくく付けやすい工夫がなされています。
付属のUSBケーブルはタイプAが採用されているので、タイプCが中心の方は注意が必要です。
光を他ランタンと比較してみた
今回私がご紹介するのは、レッドレンザーML4の「暖色タイプ」ですので、白色タイプについて知りたい方は、光量だけでも参考にしてみて下さい。
オイルランタン
レッドレンザー単体で使用すると良い感じに暖色の光を発していますが、実際にオイルランタンやキャンドルの光と比較すると、光の色味はだいぶ白色に近い印象に写ります。
以下の写真は上から順に「ロー」「ミドル」「パワー」での光量ですが、「ミドル」や「パワー」で使用する場合は圧倒的にレッドレンザーの方が明るいです。
カメヤマオイルランタンを使って感じた良いとこ&悪いとこ9選 【レビュー / 使い方も】 – COLORFUL than BEFORE
たねほおずき(スノーピーク)
光の色味としては、たねほおずきの方が黄色やオレンジの強い暖色をしています。
写真だと分かりづらいですが、レッドレンザーの「ミドル」モードと、たねほおずきの「Low」モードが概ね同程度の光量となっています。
また、レッドレンザーの「パワー」モードと、たねほおずきの「Hi」モードがこちらも同程度の光量となっているかと思われます。
今更ながらスノーピーク「たねほおずき」をレビュー 【機能性は高いがマイナス点も…】 – COLORFUL than BEFORE
サブランタンとしての使用を想定した製品かと思いますが、ソロキャンプなどの小規模なキャンプであれば、「ミドル」や「パワー」モードで使用すれば十分な明るさでメインランタンとしても使用できそうです。
ここがオススメ(ゴールゼロとも比較しながら)
カラビナ付きのデザイン
ゴールゼロが懐中電灯を小さくしたかのような実用的なデザインである一方、このレッドレンザーは筒状のちょっと洒落の効いたオシャレなデザインになっている印象を受けます。
上部にはカラビナが付いており、フックなどのどこかに引っ掛ける場合にも他の道具を必要としません。
軽量
重量が71gなので持ち運びにとても便利です。
ゴールゼロは「ライトハウスマイクロ」で68g、「フラッシュ」で72gであり、それらとほぼ同じくらいの軽さです。
普段のパッキングにプラスαで持って行っても決して重荷にならないので重宝しています。
置いて使用するのにも適している
ゴールゼロのように頭でっかちなデザインでは無いため、安定性があり、机上で置いて使用するのにも適しています。
さらに光の向きが水平方向で、割と光源の面積が広いのでかなり広い範囲を照らしてくれます。
シェードが豊富
全国各地のガレージブランドなどから様々なシェードが開発されています。
特にオススメなのは栃木県鹿沼市のレーザー技術を生かしたギアを展開するガレージブランド「soulabo(ソウラボ)」のシェード「MATSUボックリ」です。
発売と同時に即完売してしまう人気っぷりのため、入手しにくさはありますが、再入荷通知のメール登録をしてでも入手すべきオススメアイテムです。
また石川県のセレクトショップ兼ガレージブランド「SHARAKU THE MANIANS」のアクリルシェードもクリスタルガラスのようでキレイです。
こういったオリジナルシェードの多様性は、本体のデザイン性が高いがゆえにゴールゼロよりもオシャレで特徴的なものが多いです。
(出典:THE MANIANS)
電池での給電
これはメリットでもありデメリットでもあるのですが、電池を充電式バッテリーにすれば、おそらくもっと軽量にすることができるでしょうし、ゴールゼロのように充電ポートが内蔵されていた方がケーブルを持ち歩かなくて良いので便利です。
しかし71gでも十分軽く、もしもバッテリーが切れてしまった場合に、たまたま持ち合わせていた乾電池を使用することができるので、汎用性は高いと言えます。
これをレッドレンザー社は「デュアルパワーソース」として敢えてこのシステムを採用しています。
価格
実は定価で言えば「ゴールゼロ」の方が安いのですが、プレミアが付いているため値段が逆転し、レッドレンザーの方が安く手に入ります。
光の形状がかっこいい
とんでもなくマイナーですが、私が気に入っているもう一つのポイントが、光の形状です。
構造上、どうしても下方に影ができてしまうのですが、光源がおそらくタテに9列となるように電球が配置されているためか、光の織り成すパターンと、形成するその陰影が九角形になります。(以下の写真だと見えにくいですが影が九角形になっています)
レッドレンザー社は光の指向性を下方にコントロールする「マイクロプリズム」という独自テクノロジーを採用し、光の拡散を極力抑えることで最大で約3倍の明るさを実現しています。
このマイクロプリズムテクノロジーの効果か、他のランタンと比較しても光のチラつきが全くなく、直視してもそれほど眩しくないというのも特徴的です。
購入前に注意すべきポイント(ゴールゼロとも比較しながら)
フラッシュライト機能(懐中電灯のように使う機能)はなし
ゴールゼロ「ライトハウス マイクロ フラッシュ」に搭載されているフラッシュライト機能は、比較的遠くにある対象物を照らすのに適しているスポットタイプのビームパターンに近く、本体上部が光源となるため懐中電灯のように使うことができます。
一方でレッドレンザーではこの機能がありませんが、足元を照らすのであれば問題ないので、登山など暗い内から活動的なアクティビティを行う場合以外では、あまり関係ないかもしれません。
光向は水平方向
構造上、光は横方向に伸びていくタイプのライト・ランタンです。
下方の光量がやや劣るため、吊り下げて使用する場合にはどうしても下方に影ができてしまいます。
必要に応じて傘シェードなどを使用する必要と良いかと思います。
充電はUSBケーブルを介して行う
レッドレンザーを充電池で使用する場合、充電するためにUSBケーブルを必要とするため、単純に荷物が増えます。
一方でゴールゼロであれば本体にUSBプラグが内蔵されているためそういった余計な物品を持っていく手間は省けます。
レッドレンザーの方はおそらく防水性を高めるための苦肉の策だとは思いますが、必要物品が増えてしまうのが難点です。
連続使用時間がやや短い
ゴールゼロはローモードだと最大170時間も点灯するという恐ろしい連続点灯時間が売りの1つとなっています。
しかしながら、レッドレンザーもローでは40時間以上、ミドルでも7~8時間は持つので、1泊程度のアウトドアであれば問題ないかと思われます。
もし連泊するような場合でも、日中に充電しておくか、予備の乾電池や充電池を持っていけば良いだけなのでそこまでデメリットとも言えないかと思われます。
電池のキャップが固い
保護等級IP66程度の防水を有しているためか電池のフタがかなり固く、開閉がしにくいです。
慣れるというかコツを掴むまで少しイライラするポイントでした。
デザインに個体差あり
中華ブランドのように、かみ合わせが悪いとかそういった手抜き完成度では全くないのですが、レッドレンザーのロゴの配置が製品ごとに何度か回転していたりと異なる位置にあったというレビューがありました。
細かい部分ですが、そういった点も気になる方は検討した方が良いかと思われます。