マッチを擦って10分間のアロマの旅へ。
「hibi」のお香は、マッチのように持ち運べて簡単に火が点くので、お香を初めて使ってみたいというあなたにもオススメ!
今回はその使い方とレビューを伝授いたします!
お香「hibi」とは?
ディティール
おそらくエントリーモデルとして最初に購入するのが、お香8本入りの「レギュラーボックス」かと思います。
「レギュラーボックス」単体での購入もできますし、着火したお香の置き場所がない方は「専用トレー&マット」がセットとなっているものが、購入してすぐに使えるのでオススメです。
「レギュラーボックス」+「専用トレー&マット」のセットは上下2段みたいになった状態でパッケージされて届きます。
薄い箱が2つ、片方がお香が収納されたレギュラーボックスで、もう片方が専用マットが敷設されたトレーになる箱です。
昔のスナックなどで頂くような薄型のマッチ箱と同様のサイズであり、スーパーなどに売っている箱ともそれほど大きさは変わりません。
パッと見でこれがお香だと分かる人はあまりいないんじゃないでしょうか。
使い方
お香が入っている箱の側面の1面がストライカー(摩擦板)となっているので、マッチのようにお香の先端をシュッと擦るという特殊な着火方法です。
マッチのように先端が着火剤(頭薬)となっており、お香本体はその下の「棒の部分」です。
先端の着火剤(頭薬)に火が灯ったら、この部分が下になるように少し傾けて棒部分のお香に火が点くようにしてあげます。
最初はちょっとコツが要りますが、慣れてしまえば結構簡単に着火できます。
説明書を読むと「自然と火が消えるのを待ちましょう」と書いてあります。
これがポイント。
先端の着火剤(頭薬)がボウッと一気に燃焼した後、徐々にその根元である棒部分に火が収束していきます。火が棒部分に完全に移行すると、不思議と自然に火が消えるので、その頃にはしっかりとお香部分に火が移行するようになっています。
こうすることで着火剤(頭薬)のワックスを完全に燃焼させることができ、不完全燃焼による臭いや大量の煙を発生させずにお香を楽しむことができます。
火が消えないからと慌てて風を送って消さず、自然に消えるのを待ちましょう。
そうしたら後はトレーやマットの上に置くだけで準備完了。
hibiのお香は「10分間」持続します。
香りを肴にお酒を飲んだり、煙を見ながら瞑想したり、自分なりに自由にチルアウトしましょう。
使用後は軽く手で払うと簡単に灰の掃除をすることができます。
公式では、このマットは40回程度での交換を推奨しています。
種類
お香の香りの種類も豊富です。
まずスタンダードなメインのラインナップが7種類あります。
- レモングラス:レモンのような甘酸っぱさとすがすがしさ。疲れを癒してリフレッシュしたい時に。
- ラベンダー:気品のあるフローラルな香り。リラックス効果があり眠る前に○。
- ゼラニウム:人気N0.1。バラのほのかな甘さとグリーンノートが混じり合う香り。心のバランスを取り戻したい時に。
- イランライン:濃厚で官能的な甘さのあるエキゾチックな香り。緊張をほぐして深く満たされたい気分の時に。
- ティーツリー:清涼感かつスパイシー。イライラを鎮め、スッキリした気持ちに。
- シトロネラ:爽やかなシトラス系グリーンノートでスッキリ。防虫効果もあり。
- 金木犀:爽やかさとオリエンタルな甘さ。優しい気分になりたい時に。
それに加えて日本仕様の「和シリーズ」が3種類あります。こちらは素材本来のリアルな香りを楽しめます。
- 檜:懐かしい静けさで心を包み込む樹木の香り。心を鎮め、冴えた思考を取り戻したい時に。
- 白檀:神秘的な深みのある甘さで、緊張をほぐして自らの内面と向き合いたい時に。
- 柚子:よくあるゆずの香り。心と体のリラックスを図りたい時におすすめ。
さらに大人プレミアムな「deepシリーズ」が3種類です。
- Oak moss:深い森の奥、オークの根元でしっとり息づく苔の香り。温かみと渋さを兼ね備えたミステリアスな香り。
- Cedar wood:杉林の澄んだ空気を思わせる、冴えたウッディグリーン調の香り。
- Ambergris:オリエンタル調の情熱的な甘さと官能さ。
そして新シリーズである「gardenシリーズ」は、花畑を思わせる豊かで優しい香りが3種類ラインナップされています。
- ミモザ:春の訪れを告げるように、きらめく陽光を思わせる優しい甘さと可憐さに包まれた香り。
- 藤:上品でエレガントな香りに、和のニュアンスが漂う。
- ピオニー(芍薬):女王のように気高く咲き誇るピオニー。水々しく甘い香りで、空間が華やかになる。
さらに蔦屋書店限定の店舗のみで販売されているものもあります!
- 森の図書館:日本で一番有名な本屋さんらしく、森の中にある図書館をイメージしたナチュラルな香り。
- さくら:桜の華やかな香りの中にスパイシーさを感じる香り。
- はじまりの空:小説から香りをつくるプロジェクトの作品で、花屋の主人公が夢に向かって羽ばたく様を表現したフローラル系で甘く爽やかな香り。ネロリ、ジャスミン、ピオニーなどを使用。
2023年9月現在、香りは全部で19種類!きっと好きな香りが見つかるはずです!
これらのシリーズの他にも、購入バリエーションとして、30本入りの「ラージボックス」や、プレゼントに最適な「ギフトセット」もあるので、使用したいシチュエーションに合わせて選ぶことができます。
マッチ型お香「hibi」レビュー
それぞれ実際にどんな香り?
抽象的な表現なので、実際に購入してみた私が、その一部を簡単にご紹介します。
003 ゼラニウム
薔薇のようなフローラルチックな上品な甘めの香りですが、グリーンノートのお陰で甘ったるく鼻に残る感じはありません。箱のままバッグに入れて持ち歩くのも良いかもしれません。
バランスの良い香りであり、最もリピートしたくなるような一品でした。
005 ティーツリー
着火前はそれほど特徴の無い、ややスパイシーな香りがします。
着火後の最初の印象は「一般的なよくあるお線香の香り」だと感じて少しがっかりしましたが、お香から離れた場所でしっかり嗅ぐと、スパイシーさをほんのりと残した大人の男性が好きそうな香りを感じることができます。
hibiでは「ティーツリー」がリピート率No.1とのことですが、クセがあまり無い香りなのでそれも頷けるかなと思います。
甘さは全く無いので、甘い系の香りが好きな方は避けた方が良いでしょう。
007 金木犀
金木犀といえばトイレの芳香剤を連想する方もいるかと思いますが、これは全く芳香剤っぽさを感じさせない上に、上品な本物の金木犀に近い香りがします。
お香として火をつけた状態でもふんわりと金木犀の香りが残っているのには驚きました。
ただし、金木犀の香り自体にクセがあるのと、かなり甘さの強い香りであるため、好き嫌いは分かれるかと思います。
和の香り「檜」
着火前の状態では、パッケージがヒノキの木材でできているのではないか!と間違えるほどに本物に近いヒノキの香りがします。
着火後ですが、ヒノキですら「木」なので、それに火をつけたお香は焦げ臭くなるんじゃ無いかと心配していましたが、本物の木を燃やした時のような炭臭さはありませんでした。
ただし、ヒノキを燻した時のような香ばしい香りはしっかりするので、焚き火が好きな方や、香ばしいナチュラルな香りが好みの方にはおすすめできます。
品のある香りなのは確かにそうなのですが、どうしても私は「お寺」のイメージが浮かんでしまう香りでしたので、リピートはしないと思います。
全体を通して良かった点
10分間のリラックスタイムにピッタリ
10分しか持続しないという点を短くてデメリットと感じる方もいるかと思いますが、5感の中でも適応が早いと言われる「嗅覚」に刺激を与え、リラックや気分を落ち着かせるなどの効果を発揮するのであれば、10分という時間は絶妙に最適な時間なのです。
部屋の香りをちょっとだけ変化させたいという場合にもピッタリの長さなので、実際に使ってみるととても使いやすいことに気づくと思います。
インテリアにもなる
パッケージがグレー調のシンプルデザインなので、部屋に置いておくだけでも意外とサマになります。
マイナス点
マッチのように使うとすぐ折れやすい
お香本体である棒部分が想像以上に折れやすいです。
説明書でも、折れやすいので棒の中間くらいを持って、摩擦板に擦って下さいと書いてあります。
もしも折れてしまった場合には、トレーの上に乗せるか、ライターなどで直接火をつけましょう。もしくは最初からライターなどで火をつけた方が良いかもしれません。
ちなみに、専用トレー&マットの内面は燃えにくい加工(シルバー部分)がされているのか、高火力のライターで炙っても火がつくことはありませんでした。安心設計ですが、過信しすぎず燃え移らないように注意しましょう。
香りは意外と普通
品のある高級な香りはしますが、他のお香と比較してそれほど格別に良い香り!という印象はありませんでした。
見た目の良さと持ち運びやすさ、使い勝手の良さから、お香を初めて使ってみるという方や、プレゼントとして贈る場合などにはとても喜ばれるのではないでしょうか。
煙は普通に出る
煙が少ないと書かれていますが、昼間でも目視できる程度には出ます。
それでも他のお香よりは格段に煙が少ないとは思うので、煙が苦手な方には良いかもしれません!