お香のいわゆるハイブランドはいくつもありますが、独自製法で煙臭さを最小限に抑えた「DUMBO」のお香は、香料のみずみずしさをダイレクトに楽しめる香水みたいなアイテムでした！
著名人にも人気な「POLO」「Red Carpet」などを中心に全種類をレビューしていきます！
お香「DUMBO INCENSE（ダンボ インセンス）」とは？
メイドインジャパンのお香ブランド。
国内自社工房にて1つ1つハンドメイドで製作したり、芯棒に使用される木を厳選したり、インセンス（お香）のタイトルを聞いただけでは香りが全く想像できないというオシャレさだったりと、こだわり抜いたクオリティの高さで有名です！
芸能人やYouTuberなどにも大人気で、DUMBOの香りに魅了されている人は数多くいます！
独自製法により燃焼時の煙臭さがほとんど無く、オイル本来の香りが楽しめる香水のような芳醇さが特徴的です。
お香が苦手な方にも是非ともおすすめしたいブランドの1つです。
DUMBOのお香「香り以外のレビュー」
スペック・ディティール
- 燃焼時間：50分〜1時間/1本
- 全長27cm、直径3mm
- 25本入り
- 全10種類
卒業証書を入れるような円筒形の紙製ケースに収納されています。
和紙に近いような手触りとゴールドの帯で上質な印象を受けます。
開けるとビニールに包装されたインセンスが登場。全部で25本入っています。
この時点ですでに良い香りがブワッと漂います。
インセンスの直径は約3mmほどで、火の点きやすさは他のお香とほとんど変わりありません。
注文を受けてから制作されるため、新品を購入して手元に届く時にはまだビニールの内袋の中が若干湿っている半生の状態で届きます。
これを火を点けずに部屋に置いておくだけでもふんわりと良い香りが漂います！
サイズ感
私が唯一の懸念点というか欠点と考える、DUMBOの残念な特徴はその「長さ」です。
インセンスは全体で約26.5〜27cm、燃焼する部分だけでも18.5cmもあるので、これに合うインセンスホルダー（お香立て・香台）を探すのが大変かもしれません。
他ブランドの短いお香立てを使用してみましたが、灰がボロボロ溢れて全く役割を果たしていません。
灰皿やアッシュトレイなどがあれば、そこに立てかけるような感じで使用することもできますし、ハサミなどで半分くらいに切断して使用するのも手かもしれません。灰皿に立てかけて使用する場合、根本まで燃焼して灰がこぼれないよう位置を時々修正する必要があります。
インテリアや好みにマッチしたインセンスホルダーも楽しみながら探してみましょう。
煙の量
発生する煙は、周囲環境の風量によってはモクモクと多めとなることもありますが、基本的にはやや多めの印象です。
空気の流れが少ない時にスーッと立ち上る細い煙線は、見ているだけで癒されます。
保存方法
元々入っている円筒形の紙ケースの中に、さらにビニールの内袋に入れられているので、ある程度密閉はされています。特に冬季は部屋の乾燥で香りが飛びやすいですが、私の経験上では、この保管方法で1年くらいは問題なく長持ちします。
ただし多少なりとも香りの減弱はするので、長期間にわたって楽しみたい場合には注意する必要があります。万全を期すのであれば、大きいサイズのジップロックなど密閉できるものに入れてできるだけ真空状態にし、日が当たらない場所で保管しておきましょう。
香りを全種類レビュー！ 【1番人気でオススメはPOLO・Red Carpet】
お香の楽しみ方
香水は「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」と時間経過によって3段階に香りが変化するとされており、その変化を楽しむことも香水の醍醐味ですが、お香は焚いてる最中に香りが変わることはほぼ無いので、同様の概念がありません。
その代わりに、お香を焚く前の「上匂い」、焚いてる時の「焚き香」、火が消えた後の「残り香」とお香の状態によって3段階に香りを分別することがあります。
この変化を楽しむのですが、上匂いが好みでも火を点けると煙臭いと感じたり、逆に火を点けてみるととんでもなく良い香りだったということがあり、どんな風に香りが変化するのかを、ある種ギャンブルのように楽しむこともできます。
どんな香り？ 【全種類レビュー】
DUMBOのお香は全部で10種類ありますが、SNSや口コミからの人気順で全種類レビューしてみました！
どれを選べば良いか分からない方は参考にしてみて下さい！
POLO （ポロ）
1番人気は不動の「POLO」という香り！楽天やAmazonのレビューでも常に人気です。
まず「上匂い」つまり火を点ける前の香りですが、スポーティで爽やかな香りで、良い意味でお香らしさが全くありません。スパイスっぽい要素が無く、石鹸を思わせるグリーンな香りは男性女性問わずに好まれるマリン系のタイプです。
どこかで嗅いだことのある香りだなと思っていたら、学生時代に多用していたGATSBYかどこかが販売していた制汗スプレーの匂いに似ていることに気づきました。というと忌避する人がいるかもしれませんが、販売サイトでニューヨークの生活を感じると書いてある通りで、安っぽい感じは全くしない高級感がある爽やかな香りといった印象です。
火を点けると香りは少し変化します。点火直後はかなり煙臭いお香が多い中、DUMBOのPOLOはほとんど煙臭さを感じませんでした。心棒の木を厳選して独自製法で煙臭を抑えているとのことですが、その影響でしょうか、結構感動します。
「焚き香」にもやはり爽やかさが残っています。一方で線香チックな燻ったお香らしさもありつつ、かえってそれが爽やかになりすぎるのを絶妙に中和し、上匂いのスポーティな感じから一転し、とても落ち着ける香りに変化します。
「DUMBO」のお香は、上匂いがかなり強烈ですが、火をつけることで煙感によってそれが中和され、まろやかな香りになるパターンが多いです。
残り香は部屋に漂うことで爽やかさがさらに中和し、例え方が難しいですが、落ち着いた爽やかさになります。部屋に帰ってくるのが楽しみになりますが、残り香はあまり強く残らないので、アポテーケなどの残り香が強いお香に慣れている方は少し物足りないかもしれません。
Red Carpet （レッドカーペット）
女性人気が最も高いのがこのレッドカーペットです。
火をつける前の上匂いの香りは、ライチやベリーをトップとしたフルーツバスケットに顔を突っ込んでいるような南国トロピカルさを感じます。これもお香というよりも、フルーツ系のガムを噛んでいる時に鼻から抜けていく香りを想像してみると分かりやすいです。
火をつけるとフレッシュな爽やかさが煙によって中和され、まろやかな甘さが前面に出てきます。人気なのも頷ける香りです！
COFFY （コフィ）
名前が似ていますがコーヒーの香りではありません！（笑）
グリーン系の香りではありますが、カモミールやバラなどのフローラルな甘さも感じるのでフレッシュすぎる印象はありません。さらに土っぽいアーシーさもわずかにあるので奥行きのある落ち着いた大人の香りがします。私は花が咲く「初夏の庭園」をイメージしました。上品なシャンプーを使ったあとのお風呂上がりのような香りにも思えます。
まろやかで上品な香りなのでリラックスしたい時にオススメ！こちらもSNSでは人気の香りでした。
NUBIAN （ヌビアン）
「COFFY」に似ていますが、よりフローラル感を強めた花束の香りです。
365DAY
お寺をイメージするような、カルダモンやシナモンといったスパイス、白檀の効いたスパイシーな香りです。土っぽさもあり、おそらくフローラルもブレンドされているので甘さも感じることができます。一言で言うなら「朝のお寺でお経を聞いている時に漂ってきそうな香り」です。
アポテーケ系のお香が好きな方や、スパイスの効いたオリエンタルな感じとか、アジアのお寺っぽさが好きな方はどハマりするタイプだと思います！
4cuss
スモーキーな土っぽさのある重めの香りです。これもお寺の匂いに近いですが、スパイシーと言うよりも苔っぽさやアーシーさ、スモーキーな印象で、外国のお寺のようなオリエンタル感が薄れた、湿度の低い渋さが特徴的です。アジアや中東諸国ではない「日本のお寺」というイメージにも頷けます。
個人的には「しばらく開けていなかった薬箱のような、あるいは1年越しに封を開いた障子糊のような」印象を持ちました。と書くとあまり良いイメージが無いかもしれませんが、個人的にはとても好きな香りです。甘さはほとんど無いので、そういったタイプが好きな方は避けた方が良いでしょう。
BABY （ベイビー）
その名の通り、ベビーパウダーとかおしろいのような香りをベースに、若干の甘さとスパイシーさを加えた、「大人っぽいベビーパウダー」といった香りがします。
火をつけてもあまり香りが変わらないタイプの香りですが、上匂いよりも特に甘さが強まり、お香特有の煙たさとすごく上品にマッチしています。良い意味でお香を焚いている感じがしない個人的にはオススメのタイプでした。少し変わり種の甘い系のお香を探している方は選んでみても良いかもしれません！
FlyGirls （フライガールズ）
フェミニンさのあるフレッシュ・フローラルな香り。香りが分かりづらい公式サイトでもローズ、マリーゴールド、フリージアなどの香りをブレンドしていると明記されています。奥行きがあるのはごくわずかなスパイシーさが故でしょうか。
「Def」のようなタイプと似ているグリーン感も感じますが、いやらしい青臭さが無いので爽やかなフローラル系が好きな方はこれを試してみても良いでしょう！ただし、火をつけるとやや癖のある甘さが出てくるため、上匂いで感じられた花のような香りは減ってしまいます。フローラル系なら「NUBIAN」を買いましょう。個人的には積極的にリピートしたいとは思いませんでした。
Def （デフ）
もっとも「POLO」に似ている香りで、マリン系ですが、スイカなどの果物の青さも感じます。夏になると実家でシソジュースを作ってくれましたが、それを彷彿とするようなシソ（大葉）のスパイスっぽい青臭さも感じました。
POLOよりもさらに甘さが無くて、焚いている最中でもグリーン感が強いので好みは分かれるかもしれませんが、一度ハマるとクセになる夏向けの香りです！
Beanery （ビーナリー）
オレンジというよりは「みかんの皮」を感じる、分かりやすい柑橘系・シトラス系の香りです。フレッシュな香りの後には少しの苦さや土感もあるので、爽やかさが強すぎることはなく秋冬にも使えそうな一品です。
火をつけた後の香りにもシトラスの要素がありますが、やはり甘さが強まって、その特徴が薄れてしまっている気がします。他のタイプと比較すると「焚き香」や「残り香」は特徴・香りとも薄い印象でした。
まとめ
全10種類あるので、迷ってしまいますが、私の経験上で分類すると以下のようになります！
とりあえず迷ったら「POLO」を選べば間違いなし！グリーンを感じるマリン系の香りは、老若男女問わず好きな香りでしょう！
POLOに似ているグリーン系の香りは「Def」と「FlyGirls」ですが、「Def」はグリーンの青臭さが強く、「FlyGirls」はフローラル寄りの香りでした。「POLO」「Def」「FlyGirls」で迷ったら「POLO」が一番癖が少ないです。
シトラス系が好きなら「Beanery」一択！ただし特徴の少ないタイプです。
甘めの香りが好きなら、「Red Carpet」「NUBIAN」「Coffy」「BABY」を選ぶと良いですが、それぞれ少しずつ甘さの特徴があるので、フルーツ系の甘さなら「Red Carpet」を、フローラル系の甘さなら「NUBIAN」、その中間でグリーンっぽさも感じたいなら「Coffy」、ベビーパウダーのような珍しい甘さをお求めなら「BABY」を選ぶと良いです！
スモーキーさやお寺で嗅ぐようなお香っぽさを感じたいなら2種類ありますが、スパイシーさを感じるオリエンタルなお寺感が特徴的な「365DAY」、より重くて渋さのある「4cuss」のどちらかを選びましょう！
ご参考になれば幸いです！
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